カブドットコム証券の特徴や手数料

CMが印象に残るネット証券の古株

カブドットコム証券 おすすめ

カブドットコム証券はちょっとユニークな名前と、例の「カブカブカブカブ、カブドットコム証券♪」というCMが記憶に新しい方も多いと思いますが、CMのイメージが先行しているこの証券会社、具体的にどういった特徴があるのでしょう?

カブドットコム証券は2017年1月時点で口座数104万でネット証券5位、いわゆる「主要ネット証券」に数えられる証券会社になっています。

業界1位のSBI証券や2位の楽天証券の陰に隠れがちですが、売買条件によってはこれらの証券会社より手数料は安くなりますし、他証券にはない自動売買を可能にする豊富な注文方法など魅力も十分。

もちろん他の証券会社より劣っている点もありますので、当サイトらしくカブドットコム証券のメリットデメリットを包み隠さず紹介していきたいと思います。

カブドットコム証券の現物手数料体系

ではまずはカブドットコム証券の手数料を見てみます。

1約定ごとの現物手数料
約定代金 インターネット 電話
自動応答 オペレーター
〜10万円  90円(97円)  190円(205円)  2,090円(2,257円) 
〜20万円  180円(194円)  280円(302円)  2,180円(2,354円) 
〜50万円  250円(270円)  350円(378円)  2,250円(2,430円) 
〜100万円  990円(1,069円)  1,090円(1,177円)  2,990円(3,229円) 
〜200万円  1,890円(2,041円)  1,990円(2,149円)  3,890円(4,201円) 
400万円以上  3,690円(3,985円)  3,790円(4,093円)  5,690円(6,145円) 
※()内は税込 (2017年2月現在)  

カブドットコム証券ではインターネットの他に電話による注文も受け付けており、自動応答であればネットの手数料に100円増しで済むものの、オペレーターとの直接会話による注文だとネットを用いた手数料の+2,000円とかなり高くなってしまいます。

まあほとんどの人はインターネットで注文すると思いますが…

手数料は50万円までならSBI証券や楽天証券より安く、それ以上になると一気に額が跳ね上がることから、取引のほとんどが1約定50万円以下という人であればカブドットコム証券を使う価値は十分あると思います。

ちなみにカブドットコム証券は多くの証券会社が用意している1日定額コースがありませんので、1日の間に細かい取引を何度も繰り返すことを目的とする人は別の証券会社を使った方がいいかもしれません。

■50万円までの現物手数料はSBI証券や楽天証券より安い
■1日定額コースはない

カブドットコム証券の信用手数料体系

現物取引手数料は見るべきところがありましたが、信用取引はどうでしょう?

手数料プラン 約定代金 手数料
1約定ごとの信用取引 〜10万円  99円(106円) 
〜20万円  179円(193円) 
〜30万円  249円(268円) 
〜40万円  349円(376円) 
〜50万円  449円(484円) 
〜60万円  539円(582円) 
〜70万円  629円(679円) 
〜80万円  719円(776円) 
〜100万円  760円(820円) 
〜200万円  940円(1,015円) 
〜500万円  1,100円(1,188円) 
500万円超  1,200円(1,296円) 
※()内は税込 (2017年2月現在)  

…ずいぶん細かいな。普通は信用取引の手数料って現物よりシンプルなんだが…

しかも、現物取引手数料では約定代金によってSBI証券や楽天証券より安い場合があるなど見どころがありましたが、信用取引手数料に関してはすべての約定代金においてSBI証券より高く、約定代金に関わらず360円(税込388円)の楽天証券に比べ40万円までなら安いという状況になっています。

当然ながら最大で80円(税込86円)のライブスター証券や100円のGMOクリック証券と比べてはいけない。

現物同様信用取引でも1日定額プランはありません。

信用取引に際する金利と貸株料

信用取引は売買ごとの手数料とは別に買建なら金利が、売建なら貸株料がかかります。デイトレードやスキャルピングなら1日分で済みますが、ある程度の期間保有するとなると馬鹿にならないのでしっかりチェックしておきましょう。

買建 売建
一般信用取引 制度信用取引 一般信用取引 制度信用取引
長期 売短
金利(年利) 3.60%  2.98%  ―  ―  ― 
貸株料 ―  ―  1.50%  3.90%  1.15% 

カブドットコム証券の金利や貸株料を見ると、ネット証券最大手のSBI証券と比べ買建に関しては一般信用、制度信用共にやや高率で、一般はSBI3.09%に対し3.60%、一般は同2.80%に対し2.98%となっています。

一方で売建(空売り)だと制度や売短では同率で、一般信用取引に関してはSBIの2.00%に対し1.50%と安く済むことが見て取れます。

ちなみに「売短」とは主に株主優待を目的としたクロス取引に用いるもので、期限は14日間と短いものですが、SBI証券が5営業日というのを考えると十分な長さといえるでしょう。

信用取引の売建の貸株料に関してはやや有利であるものの、買建に関してはやや高めの金利になってしまうというのが実情でしょうか。

一般信用取引でも空売りができる

カブドットコム証券は一般信用取引において空売ができるという特徴があります。

6ヶ月の期限がある制度信用取引と違い一般信用取引は証券会社ごとに独自におこなっているため、証券会社によっては空売りができなかったり、そもそも一般信用取引の扱いがない場合もあります。

主要なネット証券ではマネックス証券以外一般信用取引の売建を取り扱っているものの、空売りできる銘柄数は約2,300と多く、貸株料の安さも相まってカブドットコム証券の魅力の一つと言ってもいいでしょう。

ただ、毎日金利や貸株料が取られ、しかも制度信用取引より高率な一般信用取引をどれだけの人が利用するのかという疑問は拭えないのも事実ですが…

信用取引は資金の約3倍の取引が可能であるため、自前の資金は少ないが長期も見据えてガッツリ取引をしたい人向け…となるでしょうか。

自動売買を可能にする豊富な注文方法は大きな魅力

カブドットコム証券の一番の特徴は多彩な注文方法にあると言っても過言ではなく、これによって日中忙しい人でも自動売買が可能になります。

一般的な株取引の注文方法は額を指定する「指値注文」と現在の株価で取引する「成行注文」に加え、近年当たり前になってきた指値とは逆に「ここまで下がったら売る」「ここまで上がったら買う」という「逆指値注文」の3つが主流です。

カブドットコム証券ではこれ以外にも多くの注文方法がありますので、一つひとつ見ていきましょう。

■トレーリングストップ

トレーリングストップは逆指値をさらに進化させた注文方法。一般的な逆指値は主に損失の拡大を防ぐストップロスや利益確定に使われ「この値まで下がったら売り」という使い方をしますが、トレーリングストップは高値に対して逆指値が追随するのが特徴。

カブドットコム証券 トレーリングストップ

上図の例では高値の1万円下がったところに注文を入れており、20万円の段階では19万円まで下がれば逆指値が発動し約定するものの、順調に上昇すれば逆指値も「高値の1万円下」のまま上昇していくことになり、仮に株価が22万円まで上昇すれば逆指値は自動的に21万円になります。

これは買いの逆指値にも使えるもので、現在値20万円に対し1万円上がったら買いたいとう注文では、順調に上昇すれば21万円で買いの逆指値が発動するものの、下落すれば逆指値も安値の1万円上のまま下がっていくことになります。

利益確定やストップロスのために逆指値を入れておきたいが、上昇した際にはより多くの利益を確保したいという使い方が主になるでしょうか。

■W指値

W指値はいわゆるOCO注文と同じもので、上がった時の利益確定の売り注文と下がった時のための損切りの売り注文を同時に出すもの。

カブドットコム証券 W指値注文

片方の注文が約定されればもう一方の注文は即座にキャンセルされ、もしどちらの指値にも引っかからなかった場合は引成(引けでの成行注文)で売却することも可能です。

■±指値(プラマイ指値)

一般的な指値や逆指値が値を指定するのに対し、±指値は始値や昨日の終値、約定単価に対し「〇〇円上がったら売る」「○○円下がったら売買する」といったような相対的な指値を出せるのが特徴。

カブドットコム証券 ±指値注文

普通の指値はもちろん逆指値やW指値とも組み合わせて注文できるため、業況に応じて様々な使い方ができます。

■Uターン注文

いわゆるIFD注文(イフダン注文)と同じもので、買い注文が約定されるとあらかじめ設定しておいた売り注文が直ちに発注されるという注文方法。

カブドットコム証券 Uターン注文

日中株価を見ることができなくても売買を成立させることができ、また、上記±注文と組み合わせることで「寄成で買って〇円上がったら売り」といった注文もできるため非常に便利。

数あるカブドットコム証券の注文方法の中でも最も使いやすく便利な注文方法

■リレー注文

決済の注文が約定したら即座に別の銘柄の注文を入れる方法。

カブドットコム証券 リレー注文

気になっている銘柄があるが余力的に今持っている株を売らなければ買えない場合などに活躍する注文方法で、日中注文を出せない人に向けた自動売買としても役立ちます。

…でも本音を言うとそんなに使わない注文方法かな。


このようにカブドットコム証券は多彩な注文方法が魅力。

現実的にはW指値とUターン注文がメインになっていく人が多いと思われますが、状況に応じて色々な注文が出せるというのは大きな強みといえるでしょう。

カブドットコム証券のトレーディングツールは?

アクティブな取引をする上で欠かせないトレーディングツールは、今や常識となりつつあるパソコン用、スマホ用しっかりと取り揃えています。

1秒を争うデイトレードを行うのであればパソコン用の高機能ツールのKabuステーションは必須。

このやや微妙なネーミングのKABUステーションですが、いざ使ってみるとかなりの好感触で、スピードもさる事ながら、板やチャートの表示量、情報量は凄まじく、ダブルクリックでのスピード注文はもちろん、リアルタイムな株価予測などかゆいところに手が届く仕様になっています。

カブドットコム証券 kabuステーション

トレーディングツールといえばSBI証券の「HYPER SBI」か楽天証券の「マーケットスピード」が有名ですが、昔と違い今はどの証券会社のツールも進化し横並びになっていますので、使い方さえ覚えればKabuステーションひとつで事足ります。

ただ、こういったツールはデイトレードやスキャルピングといった短期売買でこそ活きてくるものともいえ、せっかくの高機能ツールも現状の信用取引手数料ではちょっと持て余すかもしれません。

カブドットコム証券には様々なツールが無料で提供される中Kabuステーションだけは条件付きでの無料になりますが、100万円以上の預け入れがあれば無料、1回でも取引すれば翌月は無料など敷居は低いので、ほぼ無料という感覚で問題ないでしょう。

IPO(新規公開株)の取り扱いは可もなく不可もなく

リスクが少ないとあって多くの方が当選を狙うIPO(新規公開株)の取り扱いはどうなっているでしょうか?

2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年 2007年
20 18 19 16 24 18 16 11 37 74

2008年のリーマンショック前まではかなりの取り扱い数を誇っていましたが、その後は可もなく不可もなくといった数で、近年では全IPOの数に対し20〜25%程度。

私自身カブドットコム証券でIPOの申し込みをおこなっていますが、「たまにしか扱ってないな〜」という印象は拭えません。

ただ、抽選方法に関してはマネックス証券松井証券同様完全抽選制なので、資金や取引量の少ない方、IPO目的の方にはオススメできます。

カブドットコム証券 IPO当選

実際私は2016年には九州旅客鉄道とコメダホールディングスで当選しています。

カブドットコム証券の総評・まとめ

これまで長々とカブドットコム証券について書いてきましたが、まとめると以下のようになるでしょうか。

■50万円までの現物手数料はSBI証券や楽天証券より安い
■手数料の1日定額コースはない
■一般信用取引で空売りができる
■注文方法が豊富で忙しい人でも自動取引ができる
■IPOは完全平等抽選だが取扱数はそれほど多くない

50万円以下の現物取引しかしない人にとっては手数料に魅力はあるものの、それ以上の約定代金や信用取引での手数料はやや高めとなります。

忙しい人にとっては豊富な注文方法による自動売買は魅力ではあるものの、この辺は手数料最安のライブスター証券でもできるから大きなアドバンテージにはならないか。

ただ、IPOに関してはそれほど取り扱い数は多くないものの完全平等抽選で、しかもSBI証券やマネックス証券ほど競争率も高くないため、IPOを狙っている人は絶対に口座を開設するべき。

もうちょっと手数料が安くなるとグッと使いやすくなるんですけどね。

カブドットコム証券の公式ホームページへ

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