ネット証券会社の信用手数料を徹底比較

  短期売買で重要になる信用取引手数料

前のページでは現物取引手数料を詳しく取り上げましたが、ここでは信用取引手数料を徹底比較してみたいと思います。

信用取引は資金の約3倍の売買ができることに加え現物取引と違い差金決済が可能で回転が効き、しかも一般的に手数料は現物より安く抑えられているためデイトレードをはじめとする短期売買には欠かせません。

■1約定ごとの手数料

証券会社 信用取引手数料
〜10万円 〜20万円 〜50万円 〜100万円 〜150万円 〜300万円 〜1千万円 1千万円超
SBI証券 154円 154円 206円 388円 388円 388円 388円 388円
楽天証券 388円 388円 388円 388円 388円 388円 388円 388円
マネックス証券(※1) 108円 194円 486円 1,620円 約定代金の0.15%
松井証券(※2) 0円 324円 540円 1,080円 2,160円 100万ごとに1080円加算
カブドットコム証券 106円 193円 484円 820円 1,015円 1,188円 1,296円 1,296円
GMOクリック証券 100円 100円 100円 100円 100円 100円 100円 0円
岡三オンライン証券 106円 162円 324円 540円 756円 1,080円 1,296円 1,296円
ライブスター証券 86円 86円 86円 86円 86円 86円 0円 0円
岩井コスモ証券 1,080円 1,080円 1,080円 1,080円 1,080円 1,080円 1,620円 500万毎540円
エイチ・エス証券 103円 151円 494円 1,234円 1,234円 1,543円 1,543円 1,543円
※1 手数料は指値注文 ※2 松井証券は一日の約定代金の合計 (2017年2月現在)  

すべて税込で約定代金ごとに一番安い手数料を赤二番目を青で表示してあります。

信用取引の1約定ごとの手数料は現物手数料とほぼ同じ勢力図となっており、10万円までなら松井証券が無料で最安になりますし、それ以降はライブスター証券がすべて最安値、GMOクリック証券がそれに続いているという状況です。

50万円超は388円のSBI証券やすべての代金帯において388円の楽天証券くらいまでなら許容範囲と見ることもできますが、それ以外の証券会社は約定代金が上がるごとに手数料も増え、1日に何度も取引を繰り返すデイトレードやスキャルピングで使うにはコストがかかり過ぎます。

ただし、後述しますがデイトレードに徹することができるのであれば状況は変わり、手数料完全無料の一日信用取引がある松井証券がすべての約定代金帯において最安値となります。

■1日定額制の手数料

次に1日の約定代金の合計によって手数料が決まる1日定額制を見てみましょう。

証券会社 信用取引手数料
〜10万円 〜20万円 〜30万円 〜50万円 〜100万円 〜300万円 〜1千万円 1千万円超
SBI証券 103円 258円 258円 258円 515円 100万円毎432円増
楽天証券 463円 463円 463円 463円 926円 3,240円 100万円毎1,080円増
マネックス証券(※1) 2,700円 2,700円 2,700円 2,700円 2,700円 2,700円 300万円毎2,700円増
松井証券 0円 324円 540円 1,080円 2,160円 100万ごとに1,080円増
カブドットコム証券 定額制の取り扱いなし
GMOクリック証券 100円 210円 210円 210円 420円 100万円毎315円増
岡三オンライン証券 106円 216円 324円 540円 756円 100万円毎324円増
ライブスター証券 432円 432円 432円 432円 432円 100万円毎432円増
岩井コスモ証券 86円 172円 259円 432円 864円 100万円毎864円増
エイチ・エス証券 2,700円 2,700円 2,700円 2,700円 2,700円 2,700円 300万円毎2,700円増
※1 手数料は指値注文 (2017年2月現在)  

相変わらず10万円以下は手数料無料である松井証券の独壇場ながら、それ以上になるとGMOクリック証券の強さが目立ち、100万円超で100万円毎に加算される額も315円と最安になっています。

また全体的に優秀なのがSBI証券で、ここにきてネット証券最大手の意地を見せてきた格好になるでしょうか。岡三オンライン証券、ライブスター証券もまあまあ。

ライブスター証券は現物・信用関わらず1約定ごとでは圧倒的な強さを見せるも、定額制まで含めた全体的な手数料でいえばGMOクリック証券が勝っているといえます。

  番外編:松井証券の反則級信用手数料

これまで1約定ごと、1日定額制の手数料を見て10万円以下なら無料と見せ場はあったものの、1約定ごとの手数料もないし、基本的に安くないしで少額取引しかしない投資家以外は見向きもしないであろう松井証券。

しかしこの松井証券にはデイトレードの信用取引に限るという条件で手数料完全無料、1約定の代金が300万円を超えると金利や貸株料まで無料になる「一日信用取引」という反則レベルのふざけたプランがあります。

手数料(デイトレード時) 約定代金に関わらず0円 
金利・貸株料
(デイトレード時)
1注文あたりの約定代金300万円以上  年利0% 
1注文あたりの約定代金300万円未満  年利2.0% 

これは普通の信用取引とは別枠の「当日期限」に限るもので、仮に持ち越したとしても翌営業日に寄成で強制決済されるというもの。強制決済の際は約定代金の0.3%の手数料が取られてしまうため、「絶対に当日中に決済しろよ」という取引になります。

しかし当日中の決済というルールさえ守れば約定代金に関わらず手数料は完全無料で、金利や貸株料がかさむ300万円を超えるような高額取引だとこれらも無料になるという超魅力的なプラン。

そもそもデイトレードは翌日に持ち越さないことで営業時間外のリスクを避けるというのが大きなメリットの一つなので、優秀なデイトレーダーほど当日決済のルールは揺るがないはずです。

当然ながら1日に何往復しても手数料は完全無料なので、本気でデイトレードに取り組んでいる個人投資家は手数料というコストを無くし少しでも勝率を高めるためにも絶対に使うべきプランと言えます。

松井証券に口座を開設する

  信用取引手数料で証券会社を選ぶなら

一口に信用取引といってもその使い方は人それぞれ。そのため「信用取引手数料はどこが良い」と一概には言えませんが、いくつかのパターンで考えてみます。

■取引回数があまり多くない人

信用取引をメインに使うもののあまり取引の回数が多くない人はライブスター証券かGMOクリック証券に口座を開設すれば仮に現物取引を使う場合でも最安レベルで無駄がないでしょう。

IPO(新規公開株)やクロス取引によるいわゆる「優待タダ取り」まで一つの証券会社でこなしたいならSBI証券が無難か。

■取引量が多く短期売買も行う人

こちらもライブスター証券とGMOクリック証券がおすすめで、少額の取引を多く行うため定額制を使うというのであればGMOクリック証券が最適です。

短期売買に使用する優秀なツールが欲しいという場合は岡三オンライン証券に口座を開設し、マーケットスピードやHYPER SBIを超えたと評判の岡三ネットトレーダーを使えば間違いない。

■デイトレードやスキャルピング専門の人

松井証券が圧倒的に有利。

取引回数が多く利幅が少ないデイトレードやスキャルピングは手数料が大きな負担になってくるので、当日期限であれば手数料完全無料の松井証券は絶対に有利です。

「松井のツールは使いづらいんだが…」という人はマルチディスプレイにして他のツールで情報を収集しながら注文だけ松井証券のツールで出せば、スピードも損なわれずコストもかからずで良い感じになるはず。


一般的に信用取引は現物取引より手数料が安めながら、多くの場合制度信用取引を用いた短期売買に使われるためデイトレードやスイングトレードなど取引回数が多くなりがちなので、そういった方にはより安い証券会社が求められます。

また、手数料が安いとはいえ金利や貸株料がかかってくるので、手数料と金利を合わせた場合1週間以上の保有になると現物取引手数料の方が安くなる事もあります。(→現物に対し信用取引が損になる期間

デイトレードであれば信用取引の手数料が何より重要になってきますが、スイングトレードの場合は金利や貸株料との兼ね合いなどで現物取引の方が適していることも多々ありますので、ご自分の投資法に合わせて適切な証券会社を選ぶようにしましょう。

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