ディフェンシブ銘柄で手堅い投資を


  株式投資のリスクを少なくしたいならディフェンシブ銘柄

ディフェンシブ銘柄とは主に医薬品関係や電力、ガス、食品関係や鉄道関連など、不況などの景気後退局面に強く、景気動向に左右されにくい銘柄の事です。

こういった業種は景気に関係なく生活に必要なもので、景気の先行きが不透明な状況でも比較的安定した株価を形成する事が多いので、保有株の中に組み込んでおけばリスク分散にも効果を発揮します。

代表的なディフェンシブ銘柄は製薬会社や電力やガス、鉄道会社などの国内インフラ系、衣料品などの内需に関連したもので、自動車や電機といった輸出系の銘柄とは値動きが大きく異なることでも知られています。

安定的な投資を心がける上で欠かせないディフェンシブ銘柄について詳しく見ていきましょう。

  代表的なディフェンシブ銘柄

ではディフェンシブ銘柄のうち出来高や売買代金が多い代表的なものを見てみましょう。

電力・ガス 食料品 医薬品 陸運業 情報・通信業

東京電力HD<9501>
中部電力<9502>
関西電力<9503>
中国電力<9504>
北陸電力<9505>
東北電力<9506>
四国電力<9507>
九州電力<9508>
北海道電力<9509>
東京瓦斯<9531>
大阪瓦斯<9532>
東邦瓦斯<9533>


日本製粉<2001>
日清製粉<2002>
昭和産業<2004>
森永製菓<2201>
江崎グリコ<2206>
不二家<2211>
山崎製パン<2212>
第一屋製パン<2215>
カルビー<2229>
森永乳業<2264>
明治HD<2269>
プリマハム<2281>
アサヒHD<2502>
キリンHD<2503>
味の素<2802>


協和発酵キリン<4151>
武田薬品工業<4502>
アステラス製薬<4503>
塩野義製薬<4507>
田辺三菱製薬<4508>
小野薬品工業<4528>
ツムラ<4540>
そーせいG<4565>
第一三共<4568>
大塚HD<4578>


東武鉄道<9001>
東京急行電鉄<9005>
京浜急行電鉄<9006>
京王電鉄<9008>
東日本旅客鉄道<9020>
西日本旅客鉄道<9022>
西武HD<9024>
近鉄グループHD<9041>
阪急阪神HD<9042>
名古屋鉄道<9048>
日本通運<9062>
ヤマトHD<9064>



グリー<3632>
ガンホー<3765>
日本テレビHD<9404>
テレビ朝日HD<9409>
日本通信<9424>
日本電信電話<9432>
KDDI<9433>
NTTドコモ<9437>
松竹<9601>
カプコン<9697>
コナミHD<9766>

有名どころを並べてみましたが実際はこれより遥かに多くの数が存在します。

これらの中でも特にディフェンシブ色が強いのは電力・ガスや電車、医薬品で、東京電力やJR系武田薬品、アステラス製薬あたりはディフェンシブ銘柄としてよく見聞きするものになっています。

まあ、電力は東日本大震災以降神話が崩れた感はありますが…

  ディフェンシブ銘柄に過信は禁物

ディフェンシブ銘柄は景気や情勢に敏感ではない株という位置づけながら株価急落時などは他の銘柄と同様に下落する事も多いので過信は禁物です。

実際2011年3月11日に起こった東日本大震災では一時日経平均株価が10500円程度から8000円台まで急落したが、ディフェンシブ銘柄もこの急落に追随しています。

日本ハム ただ、その後の戻りは比較的安定しており、震災後の不安定な状況下ではやはり好んで物色される傾向にあるようです。

右図は日本ハムの株価で3月11日から急落していますが、その後は安定して戻っているのが分かると思います。

しかし震災直後から起こった福島第一原発の事故により、ディフェンシブ銘柄の代表格である電力株は悲惨な状況になっています。

東京電力 当事者である右図の東京電力はもちろんの事、関西電力や中部電力など他の電力株も、東京電力ほどではありませんが大きく値を崩しており、これは震災によるものではなく原発事故によるものなので参考にはならないでしょう。

もし今回の原発事故がなければ東京電力はじめ他の電力株もおそらくは安定的な株価形成をしていた事と思います。

いかにディフェンシブ銘柄といえど万が一の災害や地政学的リスクや世界情勢の悪化などといった状況では他の銘柄ほどではないにしろ下落する可能性が高まることも留意しておきましょう。

  上昇局面に弱い傾向のディフェンシブ銘柄

ディフェンシブ銘柄は輸出関連株の影響が大きい日経平均株価などの指数が下落している時こそ力を発揮し、逆行高という場面も多く見られます。

ただし気を付けて欲しいのは、確かにディフェンシブ銘柄は景気後退局面でも比較的安定した株価を維持しますが、逆に景気上昇局面では思ったほど株価が上がらなかったりします。

つまり景気後退局面では投資家に好んで買われるため安定していますが、上昇局面では投資家はリスクを取って大きな利益を求める傾向にあるためディフェンシブ銘柄は逆に好まれないのです。

もちろん日経平均株価が上昇していく局面においては一緒に上昇していくものの、輸出関連銘柄などに代表される銘柄に比べれば相対的に上昇は鈍くなりがちなので、大きな差益を狙うのには向いていません。

ゆえにディフェンシブ銘柄の有効な活用法は主にリスク分散や安定した配当を狙う場合というのを覚えておいてください。

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