バルチック海運指数と海運株の相関性

海運株を買う際は絶対に見ておくべき指数

日本郵船や商船三井に代表される海運株出来高も大きく人気の銘柄。当然ながら大企業であるため信頼性は高く、これまでの業績などを見て良し悪しを判断しがちですが、売買の前にバルチック海運指数は絶対に見ておくべき指数です。

バルチック海運指数とはロンドンのバルチック海運取引所が発表するばら積み不定期船の運賃指数で、海運株の株価に大きな影響を与えています。

これまでの長期推移や海運株の株価にどの程度影響があったのかなどについて詳しく見ていきます。

ちなみに旧ソ連のバルチック艦隊とはまったく無関係です。

バルチック海運指数のこれまでの推移

バルチック海運指数は1985年1月4日の時点を基準にしており、ここでの数字が“1000”。これをもとに2001年から2016年までの15年間の数字は以下のようになっています。

2001〜2016年までのバルチック海運指数

指数は世界的な原料輸送需要の高まりなどによって2003年頃から急激に上がりはじめ、リーマンショック前の2008年5月にピークを迎え、史上最高値は5月20日の11,793となっています。

しかし2008年9月に起こったリーマンショックの影響もあって暴落、ピークからたった半年で1000を割り込むまで下落という結果に。

その後は見てのとおり狭い範囲内での推移となっており、これを受けて海運株は長期の低迷期に入ります。

バルチック海運指数と海運株価の相関性

では次にバルチック海運指数と海運株の株価にどの程度の相関性があるのか、不定期船の割合が大きく同指数との連動性が高い商船三井を例に取って見てみましょう。

バルチック海運指数と商船三井の相関性

微妙に年の線がずれてしまいましたが、それでもかなり相関性が高いことが見て取れると思います。

バルチック海運指数は2007年後半と2008年前半に大きな山を作っており、これは商船三井にも同じ傾向が見られます。ちなみに2007年10月15日に商船三井は上場来高値である2,040円を付けています。

2008年のリーマンショックでどちらも暴落し、その後の推移もかなり似通った動きになっていることが確認できるでしょう。

これを書いている2017年2月時点の日経平均株価は19,000円ほどでリーマンショック前以上の水準(約18,000円)にまで上昇しているものの、リーマンショック前に一時2,000円を超えていた商船三井が今現在300円台に低迷しているのはバルチック海運指数の影響が大きいからなのです。

バルチック海運指数のまとめ

これまで見てきたようにバルチック海運指数は海運株への影響が非常に大きいため、それらを売買する際には絶対にチェックするべき指数です。

ちなみに海運株は現在下記の14銘柄。

日本郵船
<9101>
商船三井
<9104>
川崎汽船
<9107>
NSユナイテッド海運
<9110>
明治海運
<9115>
飯野海運
<9119>
玉井商船
<9127>
共栄タンカー
<9130>
東栄リーファーライン
<9133>
栗林商船
<9171>
東海汽船
<9173>
佐渡汽船
<9176>
川崎近海汽船
<9179>
乾汽船
<9308>

海運株の株価が上昇トレンドに乗っていてもバルチック海運指数が下落傾向であれば株価も遠からず下がる可能性が高く、また逆も然り。

指数が上昇しているのに海運株価が下がっている場合は絶好の買い場と捉えることができるなど、上手く活用すれば利益を上げられるチャンスが広がるはずです。

指数が株価を引っ張ることはあっても、株価が指数を引っ張ることはないため、バルチック海運指数に逆らうような投資は避けたほうが無難でしょう。

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