勝手に相場観


2011.09.29  平均給与、平均ボーナスのウソ

今日の日経平均株価は85円高と予想外の上昇を見せました。
昨日のNYダウが大きく下げたので「ああ…また含み損が増える…」とアンニュイ(死語)な気分だったのですが、仕事が終わって終値を確認してみると何やら上がってた。

普通に考えてこれといった好材料は見当たらないのですが、あえて上げるなら為替が円安に振れているという事でしょうか。
まあそれも夜になってからの事っぽいですが、もうちょっと円安になってくれれば日本株への安心感もずいぶん違ってくると思います。


今日、夏のボーナスの平均額が発表されました。
以下時事通信からの引用↓

厚生労働省は29日、主要企業(資本金10億円以上、従業員1000人以上)の2011年夏季一時金の調査結果を発表した。妥結額を把握できた380社の加重平均は74万7187円となり、前年比4.96%増。2年連続のプラスで、1991年(5.5%増)以来の高い伸びとなった。厚労省は「夏のボーナスは東日本大震災前の経済回復が反映されたのではないか」とみている。

74万円…手取りでも60万円は堅いな…

で、この74万円という数字、人によって「ま、妥当でしょ」と感じる人もいれば「そんなに貰えるかヴォケッ!!」と憤る方もいらっしゃるでしょう。

ちなみに私は「うらやましい…」と指をくわえて見ている側の人間です。

この記事でカギになるのが主要企業(資本金10億円以上、従業員1000人以上)という部分で、これはいわゆる「大企業」ってやつで、しかもその大企業の内の380社のみの平均です。
ちなみに日本の総企業数はおよそ420万社なので、このボーナスの統計に使っている企業数は全企業の10000分の1にも満たない事になります。

果たしてこの統計に意味はあるのか?

この夏のボーナスの平均額74万円というのが「多い」「そんなに貰ってない」と感じる方も多いのではないでしょうか。

中小零細企業に勤めている人はこれ以下の人が多いでしょうし、当の私も「いいな〜」と思いますが、大企業に就職できる方というのは学生時代に努力してきた人達なので、努力をしてこなかった私が劣等化を感じても当然といえます。

なのでこの74万円という金額は「努力の対価」であり、何人も文句を言う権利は無いでしょう。
問題なのは金額ではなく、こういった平均額を公表する、その裏側に見え隠れする思惑のほうです。

例えば公務員の給与はこういった大企業の平均給与を基準に決められるという点。
必要以上に公務員の給与を下げる必要はありませんが、借金大国である日本の公務員給与が大企業並というのも違和感を覚えます。

…というか、ふざけてない?

警察や消防、自衛隊などならまだ分かりますが、その辺の市役所でダラダラ仕事している連中まで大企業基準では納得できないのも無理はない。

そしてもう一つ、こういったデータの公表には「景気が回復してきている」と国民に感じさせる思惑も見え隠れする。
まあ国というのはわざと楽観的な発表をして不安を煽らないようにするのが常套手段ですが、どうにも自分の身の回りの景況感とのギャップが大きすぎる気がする。

ただ私の周りに貧乏人が多いだけなのか?

平均年収などの発表なども大企業平均ばかりなので、一度中小零細企業まで含めたものを徹底的に調べてほしい。
というか、そうしないと本当の日本の現状は伝わらないでしょう。

…いや、国としては本当の日本の現状など伝えたくないのか…


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