勝手に相場観


2011.10.31  リスクヘッジと相関

今日は日銀による為替介入が行われました。
財務相であるとっつぁんボー…安住さん曰く「介入は納得いくまで行う」との事で、表面上上限額を設けない姿勢を打ち出したっぽいですが…

介入を受けてドル円は75円後半から79円半ばまで一気に円安に振れましたが、今現在は77円後半にまで円が買われており、今の膨大な取引額を誇る為替市場において単独介入の限界を感じさせてくれます。

日経平均株価も為替介入を受けて上昇する場面もありましたが、介入の効果に疑問も残り、結局前日比62円安になり9000円を割り込みました。

私の川崎重工業もさぞかし悲しい事になっているのだろう…と悲観しつつ恐る恐る株価を見てみたらなぜか上げており、今日はちょっと平和な夢が見れそうです。

こうやって含み損に苦しんでいると「リスクヘッジ」の大切さを痛感します。

リスクヘッジとはリスクをコントロールし分散させる手法の事を指します。
株式で見てみると輸出関連株を保有しているなら、他に内需の株やディフェンシブ銘柄である医薬品や電力などを組み合わせて一箇所に損失が集中しないようにします。

ただこの手法はキャピタルゲイン(値上がり益)を追求した投資には向きません。
中長期的に株を保有しインカムゲイン(配当、株主優待)をメインに、あわよくばキャピタルゲインも狙いたい…といった投資に最適でしょう。

ただし、株式だけのリスクヘッジには限界があり、本当の意味でのリスクヘッジは株式に加え国債、為替、商品、投資信託、外国株など様々な投資商品に資金を分散させる事を指すのでしょうし、それが理想的なのも確かです。

しかし現実問題私のような一般の個人投資家が投資に回せる資金などたかが知れていますし、色々な投資を手広くやると収集のつかない事態にもなりかねませんので、せいぜい3つか4つ程度に分散させるのが限度でしょうか。

リスクヘッジを行う際重要になるのが「相関」です。
相関とは2つの関連性を言い、投資の世界では同じような値動きをするものを相関関係、逆の値動きをするものを逆相関関係といいます。

極端な例だと、リスクを分散させるために2つの銘柄を買うとして、それがトヨタ株とホンダ株では同じような値動きをしリスクヘッジの意味を成しません。
上記のような自動車関連株の組み合わせは論外としても、トヨタ株とキャノン株のように輸出関連株同士の組み合わせもリスク分散の観点で厳しいものがあります。

株式だけでのリスクヘッジを考えると真っ先に挙げられるのが輸出関連株と内需関連株の組み合わせで、為替相場が円安に振れれば輸出関連株は利益の増大で値上がりし、内需関連株は輸入コストが上がり株価は下がる傾向にあります。

この「片方上がれば片方下がる」関係がリスクヘッジに最適な「逆相関関係」となります。

比較的安定している東証1部の大企業からいくつかの株を厳選すれば、安定した配当と相対的に変動の少ない値動きを得られるでしょう。

ただし投資に絶対など存在するわけもなく、いくらリスクヘッジを意識したポートフォリオ(株式の組み合わせ)を構成しても、日経平均株価が買値より大幅に下落すれば、すべての保有株はそれにつられて値下がりするでしょう。

リスクヘッジはある程度の相場変動には対応しますが、 リーマンショックの暴落時にリスクヘッジなど意味を成さなかったように、大幅な相場変動の前では無力ですので過信しすぎるのも考えものです。

まあ空売りなども組み合わせるのであれば別ですが、無配当どころか配当相当の額を払わなければならない投機的な空売りを組み込んでは、そもそもの安定したインカムゲイン(配当)のためのリスクヘッジなのに本末転倒である。

極端な話、ある銘柄の株を買い同じ銘柄の株を同じ数だけ空売りすれば最高の逆相関関係になる訳ですが、それでは貸株料などで損失しか出ずまったく意味が無いのと同じです。

否定的な事も書きましたが、安定した配当などを手にする長期投資にリスクヘッジはとても有効なので、中長期メインの方はぜひ意識して取り入れてみて下さい。

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