勝手に相場観


2012.08.18  個人投資家の勝率と損切りの是非

個人投資家が成功するにはどうすればいいか?

株式に限らず投資を行っている個人投資家の誰もが気になる事だと思いますが、現実には個人投資家の9割が負けているといわれています。

この「9割」の根拠についてはイマイチ不明瞭ですが、少し前にアブラハム・プライベートバンク株式会社での1000人アンケートで興味深い結果が出ています。

それによると利益を出している投資家は全体の20.6%で、ほぼ±0の方は7.0%であり、損失を出している個人投資家は実に72.4%という結果が出ており、そして平均投資額1,775万円に対しての平均損失額は525万円との事。

個人投資家の勝率

興味深いのは投資家から多くの資金を集めプロが運用するはずの投資信託が損失割合トップ(30.7%)だという事で、それに株式投資(28.6%)、FX(25.0%)と続いています。

投資信託に関しては当サイトでも「投資信託は儲かる?儲からない?」など何度か取り上げていますので興味がある方は覗いてみて下さい。

で、上記アンケートの話に戻って、このアンケートの中で株式投資のみに絞ったものもあるのですが、個人投資家の86.1%が株式投資経験がありその中で買っている人は全体の19.6%で、損をしている方に限っては平均損益率が53.2%という衝撃の結果が。

株式投資の勝率と平均損益率

株式投資において「利益が出たら早々に売ってしまうけど、損失が出たら塩漬けにする」という投資法が一番マズイといわれていますが、私を含めこの投資法を実践している…というか、チキンのため実践せざるを得ないという方は多いと思います。

実際に損切りの重要性を書いているサイトや書籍は星の数ほどあり、私自身も損切りの重要性は分かっておりますが、一方で「損切りしてはいけない」「値が下がったら買い増すべき」と語る著名な投資家なども存在します。

個人的には「損切りを徹底しろ」「損切りはするな」という極論ではなく、「値を戻す可能性があるのかどうか」「値を戻す可能性がどれだけあるのか」が重要であり、値を戻す可能性が低くこれからもズルズル行きそうであればキッチリ損切りするべきだと考えます。

私は今日現在川崎重工業<7012>で33,000円、住友化学<4005>で4,000円の含み損を抱えていますが、どちらも日経平均全体のPBRが1倍程度である日経平均株価9000円前後の時に買っており、出遅れ感はあるものの値を戻す可能性は十分にあると判断して保有しています。

上記の「平均損益率53.2%」というのはリーマンショック前もしくはリーマンショックで暴落している最中に飛びついた方も多いと推測されます。

リーマンショック前は日経平均株価18000円でドル円相場は120円を超えておりました。

キャリートレードによる一方的な円安やアメリカの住宅バブルなどで日経平均株価も上昇しておりましたが、当時私は株式投資から離れており主戦場はFXでした。

キャリートレードと他国の高金利の恩恵を存分に受けそれなりに利益を出していましたが、ネガティブ思考の私は「いつか円安は終わるのでは…」という危機感があったので、利益は吹き飛ばしても少なくとも元本は残すようにロスカットを入れていました。

結局サブプライムローン問題で円は急騰して120万円ほどの利益はすべてロスカットにより刈り取られましたが、元本の300万円は無傷のままいったん投資を離れました。

もし塩漬けしていたら…

そう考えるとゾッとしますが、株式市場ではリーマンショック後も塩漬けのまま膨大な含み損を抱えている方は今でも多く存在しますが、「日経平均株価が18000円に戻るか?」と問われれば「現状の日本を見るに戻る可能性は低く、戻るとしても5年、10年かかるのでは」と答えざるを得ない。

要はタイミングの話であって、景気が良くガンガン上昇している高値の局面では一度下落に転じれば相当期間戻ってこない可能性が高いですから損切りラインを設定し粛々と切っていくべきですが、現在のようは景気減速と超円高でどん底感がある時はちょっとしたキッカケで戻したりしますから、保有株の企業自体に大きな問題がなければ塩漬けでも大丈夫かと。

さらにそこから下がるようであればナンピンもしくは他の銘柄を買い増していけるだけの資金的余裕を持たせておけばバッチリかな。

結論は…

■PBRやPER、世界景気や為替水準など総合的に見て株価が高値水準で買うのであれば、常に損切りを考慮する、もしくはあらかじめ損切りラインを定めておく
■PBRやPER、世界景気や為替水準など総合的に見て安値水準であれば損切りよりナンピンや他銘柄の買い増しをメインに考える

まあ私のようなうだつの上がらない投資家が言っている事ですから、話半分で…

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