勝手に相場観


2012.09.20  金融緩和合戦で起こるインフレと歪む経済

世界経済…ひいては世界の株価はどこに向かうのか―

…なんかそれっぽく壮大に始めてみましたが、要は株価がどういう方向に向かって、どこら辺で買っていけば儲けられるのかが気になるだけの極めてセコイ目的が垣間見えるかもしれないが、ちっちゃい事は気にするな、それ!ワカ…(超死語につき強制終了)

連邦準備制度理事会(FRB)による追加金融緩和によりNYダウは買われ現在は13500ドルを超えており、それにつられるように日経平均株価も上昇し、そこに昨日の日銀による10兆円の追加緩和により急速に円が売られ、それに伴って株価は上昇、昨日の日経平均株価の終値は9200円を超えました。

…と思ったら、今日はシュンとしちゃったよ?

日銀の追加緩和によりドル円は79円台、ユーロ円も103円を超え104円を伺う勢いだったのに、今日は再び円が買われ追加緩和直前よりさらに円高に戻ってしまいました。

原因を探ると…以下ロイター↓

19日のニューヨーク外国為替市場では、円が全般的に当初の下げから値を戻す動きとなった。日銀は19日の金融政策決定会合で追加緩和を決定したものの、市場では他中銀ほど積極的でないとの見方が広がった。

日銀の決定を受け、円は当初ドルに対して1カ月ぶり安値をつける場面もみられた。

日銀は、資産買い入れ基金の総額を10兆円(1270億ドル)増やして80兆円とし、買い入れ終了期間(2013年6月末)も13年12月末まで半年延長した。追加緩和は今年4月以来5カ月ぶり。10兆円の増額の内訳は、長期国債と短期国債の買い入れを5兆円ずつとした。

デイリーFXの為替アナリスト、クリストファー・ベッキオ氏は、欧州中央銀行(ECB)、米連邦準備理事会(FRB)に続き、日銀も追加緩和に踏み切ったが、日銀は買い入れ基金の増額幅に制限を設けたことで他の2中銀の対応とは異なると指摘。「ECBやFRBの買い入れは事実上無制限であり、FRBに至っては不胎化もなくドルの下押しには一層効果的とみられるが、日銀の基金積み増し額はたかだか10兆円に限られている」と述べた。

ま、要は「日銀の追加緩和は相対的にヘボイ」という事ね。

そして来年まで世界経済の低迷が続くと見られている現状で株価はどこまで回復するのか?

国連貿易開発会議(UNCTAD)は12日発表した2012年版貿易開発報告で、同年の世界全体の実質経済成長率が11年より0.4ポイント低い2.3%に低下するとの予測を示した。低下は2年連続。債務危機の影響で欧州がマイナス成長に陥ることなどが主因で、中国やインドなど新興国の成長率も鈍化する見通しだ。

UNCTADは13年も世界経済は低迷が続くとみており、「成長率は1.5%程度に下がる可能性がある」(ハイナー・フラッシュベック国際開発戦略部長)としている。

12年の欧州連合(EU)全体の成長率予測はマイナス0.3%。国別ではイタリアがマイナス1.9%、英国がマイナス0.6%まで落ち込む。報告は「緊縮財政と賃金の低下がさらなる低成長を招く」と警告した。一方、輸出が好調なドイツは0.9%とプラス成長を維持する。

米国の12年の予測は前年より0.3ポイント高い2.0%。日本は東日本大震災の復興需要が拡大するため、前年のマイナス0.7%からプラス2.2%へと急伸する。先進国全体では1.1%の成長率を見込んだ。

発展途上国全体は前年より1.0ポイント低い4.9%。先進国向け輸出の減少が響く。アフリカだけは北部の政情安定を受け、前年より成長率が高まる見通しだ。


これまでも何度か書いているのですが、これだけ世界経済の減速が鮮明になっている中で現在の株価上昇というのは金融緩和ありきですが、金融緩和って無限に有効なのだろうか?

この各国の「金融緩和合戦」「自国通貨安合戦」がいつまで続くのか?

一般的に「金融緩和」は金利を下げる事によってお金の流動性を良くして経済を回して行こうという政策ですが、日本やアメリカはすでに実質ゼロ金利なので金利はこれ以上下げられず、国債の買い入れなどによって市場や金融機関にお金を回していくやりかたです。

金融緩和は「お金の流通量を増やす=自国通貨の価値を下げる」という事になりますから、おのずとインフレに向かわせる政策となりますが、これだけ緩和緩和だと金融機関などの金余りっぷりも激しく、それが投機マネーとして商品市場や不動産、株式などに流れる。

するとそれらは景気が悪いのに実需を無視した高騰に繋がり、それがさらにインフレ圧力になりそうなもので、下手をすると一極だけに金が集まるいびつな「バブル状態」になりかねない気もしますが、そこはあくまでも素人考え。

ですが現在の世界経済の減速と金融緩和合戦、それによってもたらされる景気に追随しない株価上昇は明らかに違和感がありますので、万が一の金融緩和のハシゴが外れるリスクも考慮して投資するべきと考えています。

ただ市場の雰囲気を見るに「まだまだ上げるぞ」という感じにも見えるので、ちょっと様子見になるかな。

ちなみに昨日、225円で買い長らく含み損だった住友化学<4005>を228円で売っぱらったのですが、その後233円で引けたためなんともモヤモヤ感漂うイヤ〜な気持ちだったのですが、今日227円にまで下がったのでちょっと気持ちが晴れた極小の器を持つ私。

これで唯一の保有株となった川崎重工業<7012>の含み損は50000円程度と救いようのないレベルに達しているので、損切りか長期塩漬けか熟考する必要がありそうです。



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