勝手に相場観


2012.09.30  開発力の無い日本の電機メーカーは下請けになる?

先日iPhone5が発売され、3日間で500万台を売るという人気ぶりを示したApple。
世界のスマートフォン市場は米アップルと韓国のサムスン電子が激しいシェア争いを展開しておりますが、日本企業の名前は全く耳にする事はない。
スマートフォンの世界シェア
右図を見ての通り世界シェアの上位に日本企業の名前は無く、日本のスマートフォンを製造している企業すべてを合計してもシェアは6%に満たないという極めて悲しい状況。

その大きな要因のひとつが「スマホを中心とする携帯電話で日本勢のシェアが低い背景には、日本市場特有の構造的な問題がある。NTTドコモなど通信会社が全量を買い取るという「ぬるま湯」(証券アナリスト)に長年浸ってきた上に、通信会社に一部開発費まで負担してもらい、国内市場だけを相手にしていれば、ある程度の収益を上げられたから」…との事で、日本企業がそんな状況に甘んじている裏でサムスンなどの企業は世界へ積極的に進出し成功を収めており、今更日本企業があがいたところでどうにもならないほどの決定的な差が開いてしまった。

私はいまだにドコモのSH705iという4年以上前の機種を使っているのでスマホには縁がありませんが、この携帯がダメになって「スマホを買うか」となれば、朝鮮嫌いの私はサムスンは除外としても、日本製のスマホよりiPhoneが筆頭候補に挙がるのでしょう。

あ、でも最近「MP3プレイヤーを買おう」となった時、「MP3プレイヤーといえばipodだろう」という先入観(ブランドイメージ?)から何も考えずアップルのipodを買おうと思っていましたが、色々調べた結果、性能や使い勝手、値段など総合的に判断してソニーのウォークマンを買ったという事がありました。

基本的にソニーに良いイメージの無い私でも、自分の使用スタイルなどを冷静に判断してウォークマンを買っただから性能面や価格面などで海外の企業に劣っているという事はないのでしょうが、この「MP3プレイヤーといえばアップルのipod」「スマホといえばアップルのiPhone」というブランドイメージは極めて強力な武器と言わざるを得ない。

このブランドイメージは一朝一夕で創れるものではないので、今から日本企業がスマホでサムスンやアップルと勝負するのは極めて厳しい。

まあ世界のスマホ市場で日本企業はもはや空気と言わざるを得ないので、日本の携帯電話のシェアでも見てみる…以下「KONURE」から拝借↓

日本の携帯市場のシェア

ちなみにこれは2012年7月末のデータで、8月の時点でソフトバンクは3000万件を突破しており、iPhone5が発売された現在ではソフトバンク、au共にもっとシェアを伸ばしている事でしょう。

かつての日本の携帯電話市場はNTTドコモ一強状態でしたが、携帯電話番号ポータビリティ(MNP)やiPhoneなどの登場によりドコモは徐々にシェアを落としてきており、現在は5割を切ってしまいました。

こう考えると世界の携帯市場での日本企業の巻き返しも絶対に不可能とは言えないのかもしれませんが、それにはもっと緻密なマーケティングや柔軟性、スピードなど様々な要素が必要で、しかも世界中を驚かせ魅了する画期的な商品の開発が必要不可欠。

しかし今の日本企業にそんな開発力があるとは思えず、ひたすら二番煎じを作っているが、同じ二番煎じでも韓国メーカーのように価格や各国の状況に合わせた商品開発力に劣り、大した付加価値の無いただの二番煎じでしかないから売れるはずもない。

iPhoneの部品供給企業には日本のソニーやシャープ、東芝、パナソニックなどが名を連ねており、開発力の無い日本の電機メーカーはこのままでは「優秀な下請け」になってしまうのでは…という懸念すら感じます。



あわせて読みたい関連記事



カテゴリ一覧

総ページビュー
ユニークアクセス