勝手に相場観


2012.12.15  自民党の公約と政治のあり方

明日、衆議院議員総選挙の投開票が行われますが、各メディアでは「自民党、単独過半数の勢い」と報じております。

今回の選挙、世の中には「前回の選挙では、一度民主党にやらせてみようと投票したけど結局ダメだったが、だからといって再び自民党に大勝させるのもどうかと思う」と感じている私のような人間は結構存在すると推測され、連日の「自民党単独過半数!」という報道は、こういった層に自民党への投票を止めさせ、自民党を大勝させないようにしているメディアの思惑が見え隠れする。

だからといって自民党勝利は揺るがず、もはや自民党勝利は「規定路線」になりつつあり、現状「自民党がどれだけ議席を増やすか」「民主党がどれだけ議席を減らすか」と「日本維新の会がどれだけ議席を伸ばすか」に注目が集まる。

自民党勝利が揺るがないのであれば、一応自民党の公約を知っておこうと調べてみました。
めぼしいものを抜粋、要約すると以下の通り↓

■物価目標2%
■デフレ、円高からの脱却を最優先に、名目3%以上の経済成長
■消費税収は社会保障以外に使わない
■日銀法改正も視野に、大胆な金融緩和
■日本を守るため、自衛隊の人員、装備、予算の拡充、海上保安庁の強化
■我が国の主権と領土、領海を守るため、領海警備を強化する法律の制定
■「聖域なき関税撤廃」を前提にする限り、TPP交渉参加に反対
■生活保護法を抜本改正して不公正なバラマキを阻止し、公平な制度を作る
■「道州制基本法」の早期成立を図り、5年以内に道州制導入を目指す
■議員定数の削減
■地方公務員を含む公務員総人件費を、国、地方合わせて2兆円削減
■原発の再稼動の可否については、順次判断し、すべての原発について3年以内に結論
■天下り根絶

さすが「公約は破るためにある」と言われるだけあって胡散臭いものが散見される。

今回の選挙の争点となっている原発に関しては、長年原発を推進してきた自民党らしく廃止にする考えはないようで、「再稼動については3年以内に結論」と言っておりますが、自民党政権になれば確実に原発再稼動に動いてくるでしょう。

そしてもうひとつの大きな争点である「景気対策」ですが、「インフレ率2%、3%以上の経済成長」との事で、安倍総裁がかねてから言っている「日銀の国債直接引き受け」が実現すれば、事実上国が日銀にお金を刷らせる事を意味しますので、「金融緩和+日本の信用低下」で円は売られインフレに動くでしょう。

もちろん悪い意味で。

インフレや円安は日本の信用を低下させれば、ある意味簡単に達成できますが、経済成長3%以上というのは…そもそも具体的な方法は一切明記されておらず、まあ無理。

個人的には自衛隊、海上保安庁の強化し、領土、領海を守るといったものに関しては期待するところですが、今まで竹島、尖閣諸島共に放置気味だった自民党に、今更そんな事が出来るのかは未知数…というか、相当骨抜きになりそう。

消費税に関しては当然推進の立場で、「社会保障以外は使わない」というのは無理でしょうね。
だって官僚がクソだから、なんだかんだ上手い理由を付けて消費税を食いつぶそうとするのは目に見えている。

当然「天下り根絶」も無理だし不可能だし見ないふり。

そういえば、ざっと見た感じ「無駄の削減」的なものはありますが、「日本の債務問題の解決」には一切触れられておらず、これからも頑張って国債をガンガン発行するおつもりらしい。

そもそも自民党が下野して3年経ちますが、こんな短期間で体質が変わるはずもなく、民主党政権前の古臭い政治が戻ってくるだけなのは想像に難くない。

今回の選挙はこれといった政党が見当たらず、多くの争点と無駄に存在する多くの政党の影響により消去法でどうにか選ぶといった印象が強く、それを物語るように、どの政党が政権をとってもダメな気がする。

本当ならすべての政党が協力しあって、より良い政策を取捨選択していくような政治が理想なのでしょうが…権力争いしか興味のない日本の政治家には絶対に不可能なのでしょうね。



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