勝手に相場観


2012.12.26  止まらない円安、株高に、これからの戦略は?

いや〜、上昇が止まらん。

11月の半ばから始まった今回の円安株高の原因は、民主党政権の終焉と自民党政権への期待からで、とりわけ日銀法に踏み込んだ、より強い金融緩和の推進や2%のインフレ目標などといった公約を評価してのもの。

まあ確かに自民党の政権公約を見るに、「これを実現できればすごい」と感じるものですが、それはあくまでも「実現できれば」の話。

本音を言うと、ほんの3年ちょっと前まで政権を担っていた自民党の毒にも薬にもならないような政治が、たかだか3年で大きく変わるはずもなく、これだけ威勢の良い公約を自民党がどれだけ実現できるのかは未知数…というか…

結局骨抜きの可能性大な気が…

「周囲の反対意見なども反映して当初からずいぶん変わってしまったが、一応ソレっぽい事はやった」というのは、政治家の大好物だからね。

とりあえず「ここまで円が売られ、株が買われる意味が分からない」というのが正直な感想なのですが、日本経済新聞にちょっと興味深い記事が。

野田首相が衆院解散を明言したのをきっかけに上昇に転じた日経平均株価は、総選挙で自民党が圧勝するとさらに上昇ピッチを速め、19日には約8カ月半ぶりに1万円の大台を回復しました。しかし、東証1部の投資部門別株式売買状況を見ると意外な事実に驚かされます。

10月以降に一貫して日本株を買い越しているのは外国人投資家だけで、日本人投資家は個人、事業法人、金融機関(生保・損保、都銀、信託銀行など)、証券会社ともに売り越しを続けているのです。

つまり、自民党政権の誕生とその選挙公約の実現を期待し日本株を買っているのは外国人投資家だけで、日本人投資家はそれほど熱烈には歓迎しておらず、公約の実現性に疑問を抱いているという構図になっているのです。

各種の世論調査を見ても、自民は選挙で圧勝したものの、票を集めたのは「民主党政権に失望した」ためで、自民の政策(選挙公約)を積極的に支持したわけではない。自民が勝ちすぎたことに不安を抱いている国民が少なくない――という結果が出ています。

つまり日本人投資家は今回の自民党大勝や公約を比較的冷静かつ冷ややかに捉え、特段好材料とは見ていないのに対し、外国人投資家はこれを好機と捉え積極的に買っている…という構図だというのです。

外国人投資家の売買シェアは5〜6割といわれておりますので、外国人投資家がこぞって買いを入れれば、そりゃ株価も高騰する。

ただ、外国人投資家はとにかく足が速い事を忘れてはいけません。

外国の機関投資家は、その潤沢な資金にモノをいわせて買う時は一気に買い進めますが、売る時は一気に売り浴びせます。

そのスタイルは日本の投資家に比べ明らかに「投機的」であり、「仕手」とまでは言わないものの、買い煽って個人投資家などが痺れをきらし飛びついた所で売りに転じる…といった手法はお手の物です。

理想的な経済成長は「安定的かつ持続的」なものと言われますが、それは相場にも当てはまり、ある程度の波を繰り返しながら徐々に下値を切り上げていくような上昇トレンドが相場での理想的な上昇といえます。

ある程度の売り(利益確定)をこなしながら、かつ旺盛な買い意欲がある相場はおのずとそういった形を形成するものですが、今回のような押し目を作らない一方的な上昇は、売りより圧倒的に買いが多い事を意味します。

そして溜まりに溜まった買いは何かをきっかけに一気に売りに転じます。

…と自分に言い聞かせて下で待ち構えているんだけど、全然落ちてこないね…

まあ急騰に急落が付きものなのは過去のデータからも明らかですが、「その急落はいつ来るのか?」と問われるば「知らん」としか答えられない無責任予想。

そして実際に急落が来ても、今年1月半ばから3月の終わりまで続いた急騰のように完全に「行って来い」になるのか、それとも半値押しくらいになるのかは判断が付かないから難しい。

とりあえず現段階では上昇が始まった日経平均株価8700円〜10300円の半値押しにあたる9500円くらいにまで下がってくれば、とりあえず何かしらの銘柄を買ってみて、さらに下げるなら他の銘柄も買い進めるし、そこから上げていくようなら再び様子見といったところでしょうか。

消極的な戦略だが、高値で掴んで損をするよりはましというスタンスで。



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