勝手に相場観


2012.12.30  FX最盛期と現在のスワップ金利比較で見る為替相場

今年も残すところあと1日となり、皆さん年末年始の行事などに忙しいと思われますし、当然市場も休みとなっているため…

人が来ねぇ…

一応投資サイトっぽい雰囲気を醸し出す方向で書いている当サイトは、市場が休みの土日に比べ、市場が動く平日のアクセス数の方が明らかに多いのですが、年末年始の大型連休ともなると閑古鳥がゲーゲー(イメージ)鳴いている。

そんなゲーゲー(イメージ)にもネタ不足にもめげずに、今日は株式投資から少し離れ、FX(外国為替証拠金取引)の話でもしましょう。

最近の急激な円安により、長らく下火になっていた感のあるFXが再び注目を集めている…かもしれないと私は勝手に予想しているのですが、各国に金利が上がらないと厳しいか。

FXをやった事がない方に簡単に説明しておくと、株式投資と違いFXには各国の金利差分を毎日受け取ったり払ったりする「スワップ金利」というものが存在します。

最近では「スワップポイント」と言う方が多いのかも?

このスワップ金利(スワップポイント)とは、例えばほぼゼロ金利である日本の円(政策金利0.0〜0.1%)を売って、政策金利3.0%と現在主要国で一番金利の高いオーストラリアドルを買うと、2国間の金利差である2.9〜3.0%を受け取れるというもの。

で、現在の日本円対主要通貨のスワップを、サブプライムローン問題が表面化する2007年7月まで使っていたFX業者である「ヒロセ通商」で調べてみました。

2012年12月29日 主要スワップ金利 この表の見方は各通貨を10000通貨買った時のもので、豪ドルを例に取ると「10000豪ドル買うと毎日60円受け取れる」という事になり、現在の豪ドルは「1豪ドル=89円」程度ですから、日本円で考えると「89万円分豪ドルを買うと毎日60円受け取れる」となります。

「…たったそれだけ?」

…と感じるかもしれませんが、一年間金利差が変わらずこのスワップ金利を維持したとすると、「60円×365日=21900円」受け取れる計算に。

89万円に対して年間21900円の利息…年率にするとおよそ2.5%くらいの計算になり、対して株式投資の配当などは、配当利率のよい企業だと5%くらいあったりしますから、そういった企業を選べば89万円の投資に対し40000円以上の配当が貰える事になります。

つまり銘柄を厳選すれば主要通貨で一番金利の高い豪ドルより株式投資の方が倍くらいの利回りを期待できる事になるのですが、スワップ金利の最大の魅力は「毎日」という点で、多くは年2回の権利確定日をまたがないと配当が貰えない株に対して大きなアドバンテージです。

もちろん株式でも権利確定日の3営業日前に買って権利落ち日に売れば数日の保有で配当を貰う事もできますが、権利落ち日は配当相当の値下がりをする事も多いので、配当を貰えば儲かるとも限りません。

対してFXのスワップ金利はそういった配当システム独特の値下がりなどはありませんから、とりあえず外国通貨を買って、円安になれば短期間で決済すれば差益で儲かりますし、円高に振れるようなら毎日スワップ金利を貰いながら気長に待つ事もできます。

リーマンショック前までだったらな。

現在主要通貨最高金利の豪ドルで1日60円くらいのスワップ金利ですが、現在の主要通貨のスワップ金利と、私がFXをやっていた日本と各国の金利差が最大だったサブプライムローン問題表面化前のスワップ金利と比べてみると…

2007年 主要通貨スワップ金利

ウソのようなホントの話。

当時南アフリカを除いた主要国で一番金利が高かったのはニュージーランドで、政策金利は8.25%あり、一方で円に対する最高値は97円ほどですから、最高値で考えても1万NZドル買うのに97万円かかり、2007年7月時点のスワップ金利を1年間受け取れば71000円ほどになり、年利は7%を超えます。

しかもサブプライムローン問題が表面化するまでは、円キャリートレード全盛でほぼ一方的な円安により差益もガッツリで、いい時代でした…(遠い目)

「昔は良かった」などと年寄りみたいな話を長々としてしまいましたが、現在は一方的な円安により、これからも円安傾向が続くならFXで差益は狙えるかもしれません。

しかしスワップ金利を期待するなら、せいぜい豪ドル(3.0%)、NZドル(2.5%)のオセアニア通貨か、リスクは高くなりますが南アフリカなどの途上国しか選択肢が無く、現在の世界経済を見ても各国の金利上昇はしばらく望めないでしょう。

それどころか、仮に安倍総理が掲げるインフレ率2%が実現するなら日本の金利が上がりかねず、そうなったら円売りでマイナススワップに陥る可能性も。

美味しい時代を知っているが故に、私はもうFXには戻れそうにない。

そして主戦場であるはずの株式市場でも置いてけぼりをくらっている私は、急落を心待ちにしながら今日も寂しくPCの前で独りごちる。



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