勝手に相場観


2013.01.03  財政の崖回避も、2月に再びデフォルト懸念

さて、年も明け明日は大発会という事で、そろそろ正月ムードも終わりを告げようという状況ですが、為替相場もNYダウもとっくに動いているから、正月三が日という概念は日本だけのものなのか?。

今年もおせち料理などという季節感溢れる料理を食べる事はなく、子供の頃祖父の家で「おせち料理は味が濃くて甘いから、もう飽きた」などと言っていた頃が懐かしい。

で、肝心の相場の動きですが、アメリカの「財政の崖」回避へ民主党、共和党両党が合意し上下両院で可決、法案には富裕層の増税、中間層の減税恒久化などが盛り込まれ、ひっ迫する財政赤字解消のための強制的な歳出削減なども2ヶ月先送りされました。

…というか、先送りできる時点ですでに“強制的”じゃないじゃん…

そもそもアメリカは2011年夏にデフォルト(債務不履行)の危機に陥っており、その際は国債発行額引き上げが成立してギリギリでデフォルトを回避しましたが、この「国債発行額引き上げ」自体が問題先送りに他ならず、アメリカ財政は危機的状況に置かれているにも関わらず、今回も先送りか…

ちなみに2011年8月に引き上げられた現在のアメリカの債務上限額は16兆3940億ドルですが、実はアメリカの財政赤字は2012年12月にこの上限額に達しており、現在は緊急措置で連邦債務の上限までに約2000億ドルの余地が生まれ、それによって約2ヶ月ほどの時間的猶予が発生しており、今まさにその「猶予期間」だったりします。

そしてこの時間的猶予が切れるのは2013年2月で、今回の「強制的な歳出削減の2ヶ月先送り」と相まって、来月には再びアメリカの財政問題に世界経済が振り回される事になりそうです。

…まあどうせ2011年8月同様、ギリギリまで政治的駆け引きがなされた上で最終的に「国債発行上限額引き上げ」となって再び先送りされるのでしょうが、何この無限ループ。

国債って無限に発行できるものなの?
それだけアメリカ国債に需要があるという事?
…というか、日本がアメリカ様のために大人買い?

何やら色々と疑問は尽きないが、当然日本も人事ではないわけで…

ただ、市場では今回の「財政の崖回避」を好感し、NYダウは連日の大幅高で13400ドルを回復し、ドル円も2年半ぶりに87円台に乗せました。

これで明日の大発会は安泰と思われますが、保有銘柄が一切無い私は、ただただ恨めしげに上昇を見守るだけ。

専門家や市場ではすでに「日経平均株価12000〜13000円は堅い」と見ており、私としても「まあそのくらいは行くんだろうな…」と感じざるを得ない一方で、上昇があまりにも急なため、大きな調整への懸念が捨てられず買う事ができない。

現状では日本経済も世界経済も芳しくないが、日本企業にとって重要な為替相場は安倍総理がよほど変な事をしない限り、当面円安方向に動いていくのでしょうし、上で触れたアメリカの財政の崖も、とりあえずアメリカ国民の大半に適用される減税は維持されますし、財政問題も発行額引き上げで決着するでしょうから、2011年7月のような大きな問題にはならない気もするので、株価も安泰か。

ただ…現在の日経平均株価はどのテクニカルで見ても「買われすぎ」の水準であり、騰落レシオでは買われすぎとされる120を大きく上回り140を超えておりますし、RSI(相対力指数)では買われすぎ水準の70を大きく超え、サイコロジカルラインでも買われすぎ(75%)に到達、RCI(順位相関指数)では100%に近い所で張り付いている…

買われすぎを示すものではないが、一目均衡表に至っては、もはや雲など遥か下に位置し「成層圏」に突入している。

2013年1月3日 一目均衡表

現状、買うかどうかの判断は、これら「買われすぎ」のサインが解消されてからかな。


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