勝手に相場観


2014.01.13  弱い雇用統計でドル円103円台まで円高

金曜日の記事の最後でギリギリ発表されたアメリカの雇用統計についてちょっと触れ、今更感はあるものの雇用統計の詳細を見てみると、非農業部門雇用者数は市場予想の19万6000人増に対して結果は7万4000人増と予想を大幅に下回った一方、失業率は市場予想7.0%に対して結果は6.7%と大幅に改善しました。

非農業部門雇用者数は市場予想より大幅に少ないのに失業率は大幅に改善…なんか矛盾しているような印象を受けますが、どうもこれは「求職している人間を失業者とする定義」が影響しているようで、求職を諦めた人間が多く生まれた結果失業率が下がったという事らしい。

アメリカの雇用統計は世界が注目する重要な指標で、最近は市場予想を上回る強い数字が相次いでいたため磐石なアメリカ経済を印象付け、それによって米株高、ドル高に振れ量的緩和縮小にまでこぎつけました。

しかしここに来て予想を大幅に下回り市場は失望感に包まれています。

それが顕著に現れているのがドル円相場で、雇用統計発表後はじりじりとドルは売られ現在は103円半ばとなっています。

2014年1月13日 ドル円

今日の日本市場は成人式のため休場ですが、もし取引されていたら大幅下落は避けられなかったでしょう。まあ大幅下落は一日伸びただけで、明日は間違いなく急落するでしょうが。

今現在の日経平均先物は15,600円を挟んだ動きとなっており、これは金曜日の日経平均株価終値より300円ほど安い値で明日はこの辺で寄り付く可能性が高いですが、この15,600円というのは12月18〜19日に開けた大きな窓を埋める水準だったりします。

2014年1月10日 日経平均株価

アメリカの雇用統計があまりにも弱い数字だったため一気にドルは売られましたが、この結果は量的緩和縮小のスケジュールを確実に遅らせるものと思われ、それは株価を押し上げる要因にもなりえます。

上昇相場でも一本調子で上昇を続けることがありえないように、景気回復期でもこういった指標ではちょくちょく弱い数字が出たりしますから、今回の雇用統計だけで「アメリカ経済の減速」と判断するのはあまりにも早計で、市場はすぐに落ち着きを取り戻すと思われます。

明日以降の日本市場で件の窓を埋めた後再び上昇に転じるなら一段高の布石となるかも。

ただ、上記の窓を埋めるという事は現在15,700円付近にある25日移動平均線を下抜くという事でもあり、窓を埋めた後すぐに25日移動平均線を再び上抜かないと、そのままズルズルと調整する可能性も考えられます。

円高株安は一時的なものだと思っていますが、今の株価に割安感はありませんから、もう少し様子を見たいというのが本音でしょうか。



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