勝手に相場観


2015.12.05  米利上げでドル円は円安?円高?

注目されていた4日発表の米雇用統計は最も重要な非農業部門雇用者数で市場予想の20万人増に対し結果は21.1万人増となり、改めて米の労働市場の堅調さが示されました。

これにより12月利上げの可能性が極めて高い状態になりましたが、市場は米経済の堅調さを重視したようでNYダウは369ドル高と大幅上昇。

ただ、前日3日はECBがマイナス金利の拡大という追加の金融緩和を決定したため市場は荒れ、NYダウは252ドル安、ドル円も一時122円台前半まで円高に振れたため金曜日の大幅上昇はこの下落を埋めるという側面もあったと思われ、369ドルの上昇をそのまま市場の力強さとするのは早計である気もします。

金曜日の日経平均株価はECBの追加緩和がもたらした前日のNYダウ大幅下落と円高を引き継ぎ取引開始から大きく売られ終値は前日比435円安の19,504円。

2015年12月5日 日経平均株価

金曜日は435円安と急落した日経平均株価ですが、終始大きく下落したいたため大きな窓を空ける結果となり遠からずこれを埋めに来る展開になるでしょう。

その夜のNYダウが369ドル高となった事に加えドル円も123円台を回復しているため週明け月曜日の日経平均株価は急反発すると考えられるものの、シカゴの日経平均先物の終値は日経平均株価の終値より201円高い19,705円でした。

金曜日の日経平均株価の下落幅とNYダウの上昇幅を考えるとこの日経平均先物の上昇は予想以上に少ない印象を受けます。

そもそも米で12月の利上げが行われると仮定して、これが市場にどう影響するかまだ未知数な面があり、もしかしたらいまいち盛り上がらなかった日経平均先物は市場は方向性を探っている結果なのかもしれません。

専門家の中には「利上げを行えば円安が進行する」と教科書通りの発現をする方もいらっしゃいますが、過去のデータから米利上げ後の多くは円高に傾いている事実があります。

米利上げ後のドル円の動き

上図は「MarketHack様」からパク…お借りした画像なのですが、これを見ても分かるように米では利上げを行うとドルが売られる傾向にあります。

こういった動きは市場ではままある事で、いわゆる「噂で買われ事実で売られる」というアレ。

似たような動きが3日のユーロ円でも起き、ECBの追加金融緩和決定で普通ならユーロが売られる場面なのに、この発表によりユーロ円は約130円から134円まで一気に円安になりました。

この原因として「ECBが行った金融緩和は市場が予想していたものより小さいものだった」というものが挙げられていますが、EUで金融緩和が行われたのに4円も円安になるなど普通に考えればおかしな話であり、この言い訳はプロお得意の後付け感が凄まじい。

そして12月に行われる公算が高まった米利上げでも円安に動くとは限らず、むしろ円高になってしまうような事が起こる可能性もあり、万が一の利上げ見送りも含めて15、16日のFOMCまでは色々と予断を許しません。

もちろんFOMC後どういった結果になろうが私もシレッと理由の後付けを行うがな、偉そうに。



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