勝手に相場観


2016.01.30  サプライズのマイナス金利導入で相場はどうなる?

日銀の金融政策決定会合でまさかのマイナス金利導入が発表されました。

市場では今回の決定会合で追加緩和は行われないと見る向きが大勢であり、ましてやマイナス金利など想定していませいでしたから、今回の日銀の決定はまさに“サプライズ”ではあります。

ホント黒田のオサンはあまのじゃくだね。

ただ、突然のマイナス金利発表に瞬発的なインパクトはあったものの、その決定や効果に疑問を投げかける声も多く、マイナス金利導入によって日銀が目指す2%の物価上昇にどこまで近づけるのかは未知数と言わざるを得ません。

実際この決定は9人の政策委員の内4人は反対しており5対4のギリギリでの採用となっており、決定会合内でも意見が割れていた事が伺えます。

一般市民であり個人投資家でもある私の感覚では「とりあえず株価が上昇し、かつ個人の預貯金の金利がマイナスにならなければ良い」という感じではある。

あるのだが、どうも黒田総裁は2%の物価上昇に過度に取り憑かれている印象を受け、しかもそのための対策は市場予想を裏切るサプライズでなければならないという歪んだ美学のようなものが透けて見え、正直胡散臭さしか感じない。

私は投資を始めたのが2005年付近なので日銀総裁は福井さんが務めていた頃で、福井総裁には「可愛らしい顔をし好々爺の風貌をまとった腹黒いオッサン」という印象を抱いており良くも悪くも“やり手”という見方をしていましたが、黒田総裁はただ奇をてらった小物なイメージ。

安倍総理と黒田総裁のタッグで円安が進み株価は倍に、そして景気もある程度上向いたのは確かなのに何となく“反則技”という印象を抱いてしまうのは何でなんだろう?

まあこういった事に重要なのは「結果」であり、黒田総裁が一定の結果を出してきた事も事実なので、始まったばかりのマイナス金利を断じるのは時期尚早なのかもしれません。

何はともあれ今回のマイナス金利導入、多くの専門家が疑問を投げかけている一方で市場はポジティブに受け止めています。

マイナス金利発表後は日経平均株価は乱高下したものの、終わってみれば476円高の17,518円と17,500円を回復しましたし、NYダウは396ドル高でドル円は121円台突入、これの効果かどうかは分からないものの原油価格も1バレル34ドルくらいになっている。

これを受けて日経平均先物は金曜日の日経平均株価に対し300円以上値を上げていますし、とりあえず目先の効果は出ています。

2016年1月30日 日経平均株価

28日の記事の中でちょっと懸念していた青丸の窓も金曜日の乱高下で埋められ、上昇に向け心残りは無さそう。

あえて言うなら私がポジティブな記事を書いているくらいか?

一応金曜日の終値17,518円は今年に入ってからの下落と1月21日の安値16,017円の半値戻し付近にあたるので、この辺で一息付いてもいいような気もしますが…

何か大きな発表に対しとりあえずは素直に反応するものの、時間を置いての冷静な判断や様々な思惑により翌日以降に巻き戻す動きになる事はままあるので、今回の日銀によるマイナス金利導入が円安株高をもたらしたと判断するのはまだ早いでしょう。

…さて、風邪気味だし寝るか…



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