勝手に相場観

2016.11.03  トランプリスク台頭でドル円103円割れ

昨日は久しぶりに大幅な円高株安になりました。

11月2日の日経平均株価の終値は前日比307円安の17,134円と大幅反落で、その大きな原因となったのが103円台まで円高が進んだドル円相場です。

前日11月1日までは105円を挟んだ動きで、石油輸出国機構(OPEC)が減産で合意した9月末以降順調に円安に振れていましたが、ここに来て一気に円高に動き、円安を背景に上昇していた株価にもブレーキがかかった感じでしょうか。

これまで比較的順調だったドル円相場や日本株を急落させた要因は10月28、29日に開かれたOPEC加盟国とロシアなど非加盟国の原油減産協議が難航し合意に至らなかったことに加え、米大統領選でトランプ氏が巻き返していること。

産油国の様々な思惑により原油減産への足並みが揃わなことで供給過多気味の原油は売られ、つい数日前まで1バレル50ドル前後あったWTI原油先物は45ドル台に下落、市場全体にリスクオフの雰囲気が漂いドルは売られるわ米株は売られるわ…

それによって昨日のNYダウは77ドル安で節目となる18,000ドルを割り込む17,959ドルで取引を終えています。

それに加えてカツラ感満載トランプ氏の躍進ですよ。

以前から金髪カツラ…トランプ氏が大統領になると円高に傾くと見られていましたが、ヒラリー氏が優勢とあってそのリスクはあまり考慮されていませんでした。

しかし最近になってヒラリー氏の私用メール問題が再燃し状況が一変、米の代表的な新聞のひとつであるワシントン・ポスト紙がトランプ氏優勢を伝えると市場は“トランプリスク”を見据えドルが売られる展開に。

メディアによって「トランプ氏優勢」「ヒラリー氏優勢」と情報が錯綜しているため、8日に控える大統領選を前にポジションを解消しておこうという動きは致し方ないところかもしれません。

  トランプ氏巻き返しによる日本への影響は

今日の日本市場は文化の日で祝日となっているため動いていませんが、これを書いている現在の状況を見るに厳しいと言わざるを得ません。

11月3日12時現在、ドル円相場は103円を割り込み102円台に突入、シカゴの日経平均先物もいつ17,000円を割ってもおかしくない状況となっています。2日の日経平均株価の終値が17,134円ですから、今日の欧米市場が堅調に推移しない限り祝日明けとなる4日の東京市場は悲観ムードが漂い大幅続落も視野に入るでしょうか。

原油相場やNY先物の状況を見るに現段階ではちょっと厳しいかな…

2016年11月2日 日経平均株価

日経平均株価のチャートを見てみると、昨日の大幅下落で窓を空けており短期的な窓埋めを期待したいところですが…

1、2日の日程で行われた連邦公開市場委員会(FOMC)ではおおかたの予想どおり金利据え置きを決定し市場は無反応で、12月利上げに向け明日4日の雇用統計に注目が集まります。

ただ、12月利上げはすでにある程度織り込まれているため、もし非農業部門雇用者数が市場予想を下回った場合のネガティブな動きに注意が必要。

明日の東京市場は円高に加え雇用統計前とあって軟調な動きになることが予想され、行方が分からなくなってきた8日の米大統領選まで予断を許さない状況が続くと見られますから、万全を期すならポジションは軽くしておきたいところ。

市場の雰囲気が改善し楽観ムードが漂っていたところへの原油高とトランプリスク…やはり相場は難しい。


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