勝手に相場観

2016.12.03  混迷を極めるイタリア国民投票の行方は

師走に入り何かと忙しくなってくるこの時期。

皆さんもリア充(死語)共が家の庭を無駄に電飾しているのを睨みつけたり、カップルが寒い中イチャイチャヌチョヌチョしてみたりしているのを見ながら「ああ、私にもそんな時期があっ…たか?」と、ほっこりしながら呪いの視線を送る今日この頃だと思います。

いらないから、幸せアピールとかいらないから!バルス!

…さて、昨日は米雇用統計が発表される上に4日にはイタリアの国民投票が控えているとあってさすがの楽観相場にも警戒感が広がり、日経平均株価は前日比87円安の18,426円と前日の大幅高から一転反落しました。

「このまま115円行っちゃうんじゃないか」と思わせたドル円もややドル売りに押され、引けは113円台半ば。

12月13、14日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの最終判断になると思われた2日の米雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想の18万人増に対し17.8万人増とほぼ予想どおり、失業率は同4.9%に対し4.6%と予想外の大幅な改善となっています。

ただ10月分は16.1万人増から14.2万人増に下方修正されたため強弱まちまちな結果と言っていいのではないでしょうか。

この結果を受けての12月FOMCでの利上げ予想確率は95%とほとんど変わらず、ハト派の印象が強いイエレン議長もさすがに動くだろうというのが市場のコンセンサス(一致した見方)になっています。

  イタリアの国民投票で相場はどうなる?

そして注目のイタリアの国民投票。

簡単に説明するとイタリアのレンツィ首相が憲法を改正し上院の議席数を大幅に減らすことで自身の権限を強めるとともに政府の効率化など色々やりやすくしようとする一方、反対派はそれを阻止しようとしています。

構図としては大企業などやエリート層は憲法改正に好意的な見方をし、中流、下流層は反対派を支持していると言われており、世論調査では反対派がやや優勢になっているようです。

上流vs中流、下流の争いというのはイギリスの国民投票や米大統領選でも見られた構図で、いずれも中流、下流層が勝っていることを考えると、もしかしたら今回も…

もし今回の憲法改正の是非を問う国民投票が否決されればレンツィ首相は辞任する意向を示しており、それによって中流、下流層が支持する「5SM」が政権を担う可能性が高くなり、これが色々と危機を巻き起こしそうとか…なんかそんな話。

一応イタリアの国民投票の経緯やその後の展開などを調べたのだが、いまいちピンとこなくて私自身噛み砕き切れていないからかなり適当なのはお許し。

平等だなんだと綺麗ごとを言っても世の中にはピラミッドが形成されており、上に位置する人間が経済や国を動かしているわけですが、大多数を占めるのは下層に位置する収入や学歴などが低い傾向にある労働層。

パチンコとタバコと酒を愛し知識の幅が恐ろしく狭いのはだいたいこの層。

こう言っては誤解を招くかもしれないが、底辺層は思慮も知識も浅い人間が多い傾向にある一方で数だけは多いから、「今の状況を打破しよう」的な甘い言葉に騙され流されやすく、時にそれは数という波となって上層に襲い掛かる。

それがイギリスのEU離脱やトランプ氏勝利に結びついたのが最近の動き。

これが吉と出るか凶と出るかはもっと長い目で見る必要があるので結論を出すことはできないが、現状への不満ばかりで経済や政治にたいした興味のない人間の意向が通るという状況に危険がはらんでいるのは間違いありません。

少し話が逸れましたが、市場は国民投票の否決を望んでいない一方で伊の世論調査では反対派優勢…週明けの相場は色々とリスクをはらんでいそうです。

英のEU離脱やトランプ氏勝利は市場にとっては結果的にプラスになっており、今回もそれを期待して良いのか、それとも…


トランプ氏が大統領になったら自国の利益のために今のドル高を容認しないだろうという見方が多く、だからこそ株価やドルのピークは来年1月20日のトランプ氏大統領就任あたりになると見られています。

それを見越した売りは大統領就任より前から出る可能性も考えられ、今回の国民投票やFOMCなどのイベントも相まって株価やドルは失速していくのかもしれません。

もちろん上がっていく可能性もあるよ。(保険)


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