勝手に相場観

2017.02.04  FOMC、1月雇用統計で利上げ見えず円高

金曜日の日経平均株価は終始方向感の定まらない展開で、木曜日の終値付近をウロウロしながら最終的に終値は前日比3円高の18,918円と微妙に反発。

31日、2月1日に行われた米連邦公開市場委員会(FOMC)では予想よりハト派的な発言が目立ったため利上げの先行きが見通せず、3日夜に発表される雇用統計やトランプ大統領に対する不透明感から小動きになった感じか。

そんな注目の雇用統計、非農業部門雇用者数では市場予想の17.5万人増に対して結果は22.7万人増と大幅に上回り改めて労働市場の堅調さを見せつけるも、平均時給の伸びは前年同月比2.7%増の予想に対し2.5%増と下回り、前月の2.8%増からも大きく鈍化しました。

非農業部門雇用者数の伸びは素直に評価できるものの、賃金の伸びが鈍化していることからインフレの見通しも弱まり、利上げ観測は後退と市場は受け止めたようです。

そのため雇用統計発表後のドル円相場は113円台前半から112円台後半に円高進行、一方でNYダウは186ドル高と大幅上昇し20,000ドルを回復。利上げ観測の後退によりドルが売られて株が買われるという教科書どおりの結果になっています。

この結果を受けシカゴの日経平均先物の終値は19,055円と金曜日の日経平均株価の終値より137円高く、週明けはとりあえず大幅上昇で始まりそうです。

金曜日の東京市場に比べ円高にはなったけど、米株は大幅高だし、雇用統計というイベントも通過したから安心感で買われるといった感じでしょうか。

雇用統計に先立って発表される水曜日のADP民間雇用者数は24.6万人増と市場予想を大幅に上回っていたため「これは雇用統計も期待できそうだな」と思い、何か買ってみようかと金曜日にちょっと物色したのですが、結局自身のその見通しを信じ切れず買わずじまいでちょっと悔しく感じています。

なぜあの時自分の予想を信じてやれなかったのか?

だって私の予想ほど信じられないものがあるか!? いや無い!!

ADP民間雇用者数の結果から雇用統計の強い結果を予想していたと書きましたが、市場関係者であれば誰しもが同様の予想をしていたでしょうし、そもそも私の中ではその結果から導き出されるのは円安だと思っていました。

しかし蓋を開けてみればADP民間雇用者数と一定の相関関係にある非農業部門雇用者数は確かに伸びたものの、賃金上昇が鈍化し利上げ観測が後退、円高になるという真逆の結果で、週明けの株価が上がりそうという予想は当たったものの因果関係は大外れ…みたいな?

…まあ平常運転。

  2月2週は方向感の定まらない展開か

なんか最近「方向感が定まらない」とか「乱高下」とかどっちつかずな表現ばっかりだな〜と自覚しつつ、来週もきっと方向感が定まらない感じとか言っちゃうよ?

今週は日銀金融政策決定会合やFOMC、雇用統計などイベント目白押しでしたが、来週は一転して材料に乏しく、あえて言うなら10日の日米首脳会談くらいか。

ただ、この会談は金曜日にワシントンで行われることから東京市場に結果が反映されるのは再来週と見られるため、来週はトランプ氏の顔色を伺いながらの慎重な取引が予想されるのです。

分かりやすく言うと「どっちに転ぶか分からない」。

日経平均株価のテクニカル面では、木曜、金曜と一目均衡表での雲の中で推移しているものの、週明けの上昇で19,100円付近にある雲の上限を上抜くことができれば希望も見えてくるか。

2017年2月4日 日経平均株価

その直上19,150円あたりに緑線25日移動平均線があるため、上昇するなら雲と25日線が鍵になりそうです。一方、下落するなら18,500〜18,600円あたりでぶつかることになるであろう赤線75日移動平均線がメドといった感じ。

正念場なのはドル円

2017年2月4日 ドル円

分かりやすく赤く細い直線で示したように、ここ最近は112〜113円で踏ん張っており、しかも現在値のすぐ下には赤線75日移動平均線が突き上げてきている。

つまり週明け月曜、火曜あたりで円安に動かない限り少なくとも75日移動平均線は割り込むことになり、25日線と50日線のデッドクロスと相まって非常にやな感じ。

FOMCと雇用統計で明確な利上げビジョンが見えてこなかったことから、ドル円相場の行方はトランプ氏の動向次第といった感じになるでしょうか。

仮に円安に振れるとしたら、短期的には緑線25日移動平均線がある114円あたり、中期的には最近2度弾き返されている115.5円付近や、抵抗線して存在感を増している青線50日移動平均線くらいがメド。当面は一目均衡表の雲の上限も115〜116円くらいで推移しているため、やっぱりこのくらいが意識される。

一方円高に振れるなら目立ったメドはないのですが、あえて言うなら雲の下限があり、また昨年11月からの円安相場の半値押し付近となる110円あたりになるかと。

状況が状況だけに投資判断は難しいものの、雇用統計の再評価や日米首脳会談にも期待して週明けにちょっと買ってみるというのも面白い。

ちなみに私が買うと面白いように落ちていく。


総ページビュー
ユニークアクセス