勝手に相場観

2017.03.04  3月利上げの有無を睨み乱高下も

トランプ大統領の演説を通過し3月利上げの可能性も高まってきたことから、ドルや株価は一気にガーっと上げていくのかと思いきや、金曜日は見事に失速しましたね。

大統領選勝利からのトランプ相場レベルのものを期待していた向きもあったのですが、市場にはまだまだ警戒感が燻っているということか。

金曜日にはFRBイエレン議長の講演が行われ、その中で「経済が予想通りなら3月利上げは適切」と発言したことを受け、ドル円相場は一時114円台後半まで円安進行しましたが、その後は一転してドル売りが優勢となり113円台に突っ込む場面も。

結局終値では114.05円付近となっています。

講演の中でトランプ大統領の経済政策にかなりの不確実性があるとも述べており、要約すれば「米経済は堅調だがトランプはリスクになりうる」といったところか。

終始前日終値付近で小動きだったNYダウは2ドル高と小幅反発したものの、金曜日の日中に比べ円高進行した影響からシカゴの日経平均先物は金曜日の日経平均株価の終値19,469円とほぼ同じ水準の19,460円で取引を終えています。

このことからも週明けは方向感の定まらない展開になることが予想され、最大の関心ごとは10日金曜日に発表される米の2月雇用統計。

利上げの有無が確定する3月FOMCが14、15日控える中での雇用統計ですから、この数字如何で相場はかなり動くはず。もちろんそれに絡んだ思惑で雇用統計前から大きく動く可能性もあるので良くも悪くも注意が必要です。

雇用統計の前哨戦にあたるADP民間雇用者数が8日水曜日に発表されるので、ひとまずはこれを注視しておきましょうか。

  3月2週の相場予想は?

金曜日の日経平均株価は前日比95円安の19,469円と反落、再び19,500円を割り込んで取引を終えましたが、木曜日にちょびっと書いた大きな窓は綺麗に埋める結果となっています。

2017年3月3日 日経平均株価

大きめの窓を埋めた後は反発に転じることも多いためそこに期待したいところではあるものの、市場に大きな影響を与えそうな雇用統計が迫っていることはプラス材料でもありマイナス材料でもある。

米の金融当局者の発言にも注意が必要で、タカ派的な発言が今後も相次ぎ、かつADP民間雇用者数の数が上ブレするようなら20,000円を試す展開になっても不思議はないが、逆に3月利上げがトーンダウンするようなことになれば急激な円高進行により19,000円割れもありうる。

ここ数日利上げ期待でドルや株が買われたことを考えると今の相場はある程度利上げを織り込んでいるとも考えられ、そうなると下がる可能性のほうが高いのかもしれない。

予想レンジは無難に19,000〜19,800円くらいになりますか。

雇用統計は日本時間で金曜日の夜発表になるため、その結果は来週にならないと相場に反映されないことに注意しましょう。

一方米利上げの行方の影響を直接受けるであろうドル円相場は…

2017年3月3日 ドル円

こちらは青線50日移動平均線赤線75日移動平均線に明確に押し返されており、節目の115円に届かなかったことからも、ここの抵抗線は強固という事でいったんドル売りが優勢になる可能性があります。

50日、75日線および115円のラインを突破さえできれば円安に勢いが付きそうな感じですが、現状ここはかなり強そう。米金融当局者の発言も含め3月利上げがより現実的にならないと115円超えはないのかなと。

基本的には113〜115円の中で動きながら非農業部門雇用者数の数字によって日本時間10日夜に一気に動くというのが考えられる線でしょうか。

ドル円相場の上下目安は、上は115円、下は2月7、8日に付けた111.6円あたりになります。来週はこれを意識した動きになり、雇用統計の結果次第ではこれをどちらかに突破してくかも…といった感じ。

14、15日のFOMCまで市場は“3月利上げの有無”が大きなテーマになりますので、それに関連した動きに注意しておきましょう。


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