勝手に相場観

2017.03.11  利上げ既定路線でドル円115円の攻防

日本市場においては10日金曜日の雇用統計の結果が反映されるのは来週になるため、今週は様子見ムードが広がり小動きかな〜と思っていましたが、予想に反して日本時間10日になった頃からドル円相場が115円に突入し、それを受けて金曜日の日経平均株価は大幅上昇。

115円台は遠いと思っていたのに…

何はともあれ強い抵抗線と思われていた115円を突破したことで安心感が広がり金曜日の日経平均株価は前日比286円高の19,604円高と終値ベースで年初来高値を更新、抵抗線になると見られていた19,500円もあっさりと突破しました。

ドル円相場が115円を突破した背景には水曜日の米ADP民間雇用者数が市場予想19万人増に対し29.8万人増と大きく上ブレ、金曜日の雇用統計に楽観論が広がり、かつ米長期金利が上昇したことなどから、東京市場が閉まった後から米市場会場まで115円台半ばをキープしていました。

しかし米時間になると状況が一変。

注目の雇用統計では非農業部門雇用者数が市場予想の19万人増に対し結果は23.5万人増と大きく上回り、ADP民間雇用者数の結果通りとなり3月利上げはほぼ確実になりました。失業率も0.1%改善し4.7%。

んが、それを受けた市場の反応は円高ドル安で、金曜日の取引終了時点で114.8円までドルが売られています。

形としては噂で買って事実で売られた格好。

115円は強い抵抗線と見られていただけに、これを上抜けたことで円安に勢いが付くかと期待されましたが…115円での攻防はもう少し続くのかもしれません。

3月利上げはすでに材料ではない

2月雇用統計が市場予想を上回る結果で終わり14、15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げはほぼ確実視されているため、実際に利上げが行われても大きな材料にはならないと見ています。

むしろ雇用統計発表後同様円高に動く可能性もゼロではなく、万が一の円高にも注意しておいた方が良いのかもしれません。

とはいえドル円チャートの形は確実に良化してきています。

2017年3月10日 ドル円

抵抗線になると見られていた青線50日移動平均線に続き赤線75日移動平均線を上抜き、しかも緑線25日移動平均線が上向きになってきたため、このまま行けば50日線を再び上抜くのは時間の問題です。

115円を上回って追われなかったのは懸念材料ながら、週明けは雇用統計の数字が再び評価され115円を超えてくる動きになると期待しましょう。

状況によっては来週中にも116円台に乗せても不思議ではないものの、今現在トランプ大統領をはじめ政府関係者のドル円相場に対するスタンスが見えてこない面があり、この辺も睨みながらの動きになるか。

日経平均株価に関しては金曜日の東京市場の時より円高になっているため週明けは下落して始まると見られ、その後はドル円相場に追随する動きになるでしょう。

今の日本株を動かす要素はドル円相場が大きなウエイトを占めていますので、ここが円安に動かない限り株価の積み増しは考えづらく、逆にドル円が117円くらいになれば日経平均株価も20,000円が見えてくるはず。

14、15日のFOMCでどの程度動いてくるか読みにくい面があるものの、最近何度か書いているようにファンダメンタルズ的には円安ドル高になるのが自然なので、それほど悲観する必要はないのかなと。

あ、そういえば15、16日に日銀の金融政策決定会合があるらしいよ〜。

どうせ現状維持かつ無風だろうし、もはや市場を動かすだけの力もインパクトもないのだから、せめて相場に冷や水を浴びせないよう隅っこでコソコソやってろ。


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