勝手に相場観

2017.03.16  利上げ見通し変わらず円高 ドル円113円台

世界中が注目していた3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)が日本時間16日未明に終了し、市場予想通り3ヶ月ぶりとなる0.25%の利上げが決定しました。

しかしそれはすでに織り込まれていたため、FOMC終了後のFRBイエレン議長の記者会見に注目が集まっていましたが、その中で語られたのは「今後の利上げ見通しに大きな変化はない」とするもの。

これはつまり従来通り年3回の利上げシナリオを維持することを意味しており、「年4回に言及するのではないか?」と期待されていただけに失望を買い、114円台半ば〜後半で推移していたドル円相場は一気に113円台前半へと円高進行しました。

一方、もう一つ注目されていたオランダの下院選では反欧州連合を掲げる自由党が思うように議席を伸ばせず、与党が第1党を維持したため安心感が広がっている模様。

ちなみに、FOMCとオランダ選挙の陰に隠れひっそりと開催していた日銀の金融政策決定会合では政策の現状維持を決めたみたいで、予想どおり市場はミジンコほども反応していません。

空気を通り越してもはや“無”に近づいて行っている印象。悟りの境地だな。

今日の相場で印象的なのはとにかくドル円が全然動かない中、日本株は底堅さを発揮したことで、ドル円が113.3〜113.5円に張り付く一方で日経平均株価は取引開始直後の安値123円安から切り返し、終値は前日比12円高の19,590円と小幅ながらプラスで取引を終えています。

1円以上円高になっているのに株価はプラス…これは株価が先走っていると見るべきか、それともドル円相場が一時的に円高になっているだけと見るべきか…

ドルの下値は限られるか

3月FOMCでは市場の予想通り利上げが行われる一方、イエレン議長はハト派的な発言を選択したため市場は円買いドル売りの動きに傾いています。

しかしこの円高はこれまでの市場の期待が大きすぎたがゆえに起こっているもので、冷静に考えれば米の利上げペースは昨年末から何ら変更されておらず、一方で日本の金融政策は当分現状維持が続くでしょうから、日米の金利差はどんどん広がっていくはず。

そう考えれば今の113円台半ばというドル円相場は適正レベルと見ることもでき、「ここからさらに円買いが加速して―」なんて事が起きる可能性は低いと見ます。

ドル円チャートを見ても…

2017年3月16日 ドル円

…微妙か。

昨日まで赤線75日移動平均線の上を線に沿って推移していたのに、今日の円高で75日線はもちろん青線50日移動平均線緑線25日移動平均線を相次いで下抜いている。

それでも現状では若干の円安トレンドと見ることができるため、それほど悲観しなくてもいい気はしますが…

今後は6月のFOMCに向けて利上げの有無を見極めていくような動きになると見られ、現在の好調な米景気が続くのであれば基本的に円安期待が高まりやすい。

ただ、利上げを行うということは市場に出回るお金が減ることを意味し米経済にも徐々に影響が出始めると思いますので、手放しでの楽観が危険なのは確か。

まずは、FOMCから一夜明け冷静になった欧米市場がどう動くかを注視しましょう。


そうそう、一昨日に報告した商船三井と三井化学ですが、商船三井はビビッて昨日1円高で薄利決済し、含み損が膨らんだ三井化学だけが残っているよ…

今日は良い感じに商船三井上げてるし、私の才能を如何なく発揮したな。


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