勝手に相場観

2017.03.21  日銀ETF買い入れの神通力はいつまで続く?

先週はFOMC直後から円高に振れ、金曜日夜にはドル円が112円台に突入したため連休明けとなる21日の株価は大きく下落すると見ていましたが、蓋を開けてみれば底堅さが目立つ展開になりました。

今日の日経平均株価の終値は先週比65円安の19,455円と下落したものの、取引開始直後に184円安まで売られたことや、ドル円相場が112円台半ば〜後半での推移ということを考慮すればかなり頑張ったほう。

FOMC前の株価が19,600円前後だったことを考えると2円円高になっているにも関わらず日経平均株価は150円ほどしか下がっていないことになり、経験則としてドル円相場が1円動くと日経平均株価は200円前後上下するイメージなので、これはかなり底堅いと言えます。

もっと言うなら昨年末〜2017年年初までのトランプ相場のピークが日経平均株価約19,600円に対しドル円相場は118円台…そこから5〜6円円高になっても日経平均株価の水準はほとんど変わっていないことになります。

これだけ底堅い相場を形成しているということは“どこかの層”が積極的に買っていると考えるのが自然なのですが、今年に入ってからは外国人投資家や個人投資家、金融機関などの法人関連を含めてもほぼ売り越しており「謎の底堅さ」という感が拭えない。

やっぱりアレ? 日銀の指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ?

日銀は2017年に入ってから昨日まで52営業日中19営業日で1日当たり700億円超のETF買い入れをおこなっていて、特にFOMCの思惑が絡んだ3月15〜17日は3日連続で724億円の買い入れをおこなっています。

今日も買い入れが行われた可能性は十分考えられ、実際に日銀が行う買い入れと、それを期待した投資家の買いに支えられていると考えるのが妥当か。

市場が本気で売りに動けばETF買い入れなど焼け石に水だが、方向感が定まらず出来高も売買代金も冴えない現状であれば十分な効果を発揮するのかもしれません。

日銀はETF買い入れを行いながら再び円安に振れるのを待っている状況と思われ、米の金利先高観や好調な景気を考えれば大きな下落はなさそうに感じます。

ただ、政治面では森友問題に端を発し政局化する懸念も散見されますので、このゴタゴタが続くようだと円高株安要因になるのは間違いなさそうです。

テクニカル的には微妙

日銀のETF買い入れの効果もあってか日経平均株価は非常に底堅い展開で、なんだかんだで中長期的な上昇トレンドを維持しています。

2017年3月21日 日経平均株価

今日は一時緑線25日移動平均線を割り込む場面が見られましたが、その後の切り返しによって同線の上で取引を終え、赤直線トレンドラインも支持線として機能したように映ります。

また、下ヒゲを伸ばしたことで青〇の窓を埋めており形としては悪くない。ただ、これが日銀のETF買い入れによって作られた相場だとすると、その神通力がいつまで続くのかという不安もあります。

2017年3月21日 ドル円

一方で日銀による“介入”がないドル円相場はこんな感じ。

まだ中期的な円安トレンドをギリギリ維持していますが、直近のドル安値である2月28日に111.69円が近づいており、仮のこれを割る事態になると青○2月7日の安値111.6円も同時に割ってくる公算が大きくなります。

円が急騰した2月28日に111.6円を割り込まなかっただけに、ここを割ると心理的にはかなり悪く、一気に円高の流れになる可能性も考えられます。

そうなればさすがの日銀様でも株価の買い支えは厳しくなってくるでしょうから、円安トレンドを維持している今の水準をどうにか維持してほしいところ。

最近森友問題などの影響で安倍首相は予算成立直後の衆院月内解散に踏み切るなんて噂も一部で流れており、これが現実味を帯びてくると市場にはイヤな雰囲気が流れそう。

23日には森友学園の理事長であるハゲ氏の証人喚問が激しく行われます。

ここでハゲがハッスルすると再び安倍首相のポンポンが痛くなりかねず、政治不安から円高株安―なんて流れはぜひとも避けて頂きたい。


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