勝手に相場観

2017.04.27  日経平均株価は20,000円を試すか?

今日の日経平均株価は前日比37円安の19,251円と反落。

23日に行われた仏の大統領選第1回投票でEU支持派のマクロン氏が決選投票に駒を進めたことが好感され週明けから日経平均株価は3日連続で200円を超える上昇を見せた反動か、今日はさすがに利益確定の動きが活発化。

昨日26日の米時間では注目されていたトランプ政権の税制改革案が発表され、その中で法人税を現行の35%から15%へ大幅に引き下げる見通しが示されました。

とはいえその内容には具体性が欠け減税で大幅に減る税収をどう補填するかなどにもほとんど触れておらず、また内容自体にも大きなサプライズは無かったことから市場には若干の失望感が広がりNYダウは21ドル安と反落、111円台後半まで円安に振れていたドル円相場も一時111円を割り込む場面も。

今日の東京市場はこの流れを引き継いだ形で下落して始まり一時前日比90円安まで売られるものの、地政学リスクや政治リスクの後退により押し目買い意欲は旺盛。じわじわと下げ幅を縮小して取引を終えました。

日本では明後日29日からゴールデンウィークに突入するため明日はそれを睨んだ動きも活発化すると思われます。

北朝鮮情勢に対する懸念が和らいだため市場には楽観的な動きが広がっているものの、米では大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行うなど北朝鮮への圧力…というか挑発じみた行動も見られるため、懸念が完全に解消されたわけではない

まあ日本海にはカール・ビンソン様もいらっしゃることだし、北朝鮮の威勢のよさは口撃だけで核実験やミサイル発射に踏み切る可能性はほとんどないだろうけど。

でも専門家は遅かれ早かれ6回目の核実験を行うだろうと見ていますから、米空母などがいなくなったのを見計らって挑発行動を再開する可能性は十分にあるかと。

  ネガティブな要素が後退したことによる円安株高

週明けからの3連騰により日経平均株価は19,200円を回復、テクニカル面でも75日移動平均線を上抜いてくるなど先週までとは状況が一変しています。

一目均衡表で見ても久しぶりに雲にINし、今後雲の上限は下げってくるため、よほどの急落に見舞われない限り雲の上抜けは時間の問題となるでしょう。

2017年4月27日 日経平均株価の一目均衡表

こうなってくると2015年12月以来の20,000円超えへの期待が高まります。

ただ、そこまで行くにはさらなる円安進行が必要不可欠で、現状の勢いを勘案するとドル円相場が114〜115円くらいまで戻せば日経平均株価20,000円が見えてくるか。

ちなみに日経平均株価が最後に20,000円を超えた2015年12月のドル円相場は122〜123円くらい。企業や投資家に円高への許容度が増した、もしくは純粋に企業が成長したと見るべきなのでしょうか。

とはいえ昨年のトランプ相場時のピークは日経平均株価約19,500円に対しドル円相場は118円と2015年の水準からさほど乖離していないため、単純に今の水準はドルに対し株が買われ過ぎていると見ることもできます。

トランプ米大統領は定期的に「ドル高すぎ」発言をしている事から好調な米景気にドルが追随するとは限らず、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ見通しによっては再び円高に振れる可能性も。

今週に入って株価やドルが急騰した理由は地政学的・政治的リスクが後退したことに他ならず、ポジティブというよりはネガティブが薄まったことによる上昇。欧州の政治問題もトランプ政権の不透明さも地政学的リスクも消えたわけではありません。

現状で悲観論を書くのはあまり建設的ではないものの、やたらと株が買われている事、円相場の先行きは必ずしも明るいわけではないことも留意しておく必要があるかと。

まあ私が悲観論を書けば書くほど株価やドルが上昇するのはお約束だがな。

現在の流れが継続すれば5〜6月にも20,000円を試す展開になると思われますので、下落と上昇の可能性を考慮し外需、内需関連をバランスよく保有するなどのポジション構築をするよう心がけて下さい。


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