勝手に相場観

2017.05.06  GW明け年初来高値更新は確実な情勢

ゴールデンウィークも残り2日となり、仕事再開が迫るにつれ徐々に憂鬱さが頭をもたげる6日土曜日。

日本では大型連休中で完全休みムードも世界の相場はつつがなく動いておりましたので、今週の取引を終えた現状と来週の展望でも書いていきますかね。

ドル円相場は4日夜に一時113円を回復したものの、その後は円高に転じ昨日の日中には112円割れを試す展開になるも、そこから切り返して終値は112.72円あたり。

注目されていた5日の米雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想の18.5万人増に対して結果は21.1万人増、失業率は4.6%予想に対して4.4%とどちらも予想を上回る数字で、来月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの可能性が高まりました。

これを受けてゴールドマン・サックスは6月利上げ確率を従来の70%から90%に引き上げているし、市場全体でも8割程度と見ているらしい。この数字は「ほぼ確実視」と言っていいのでしょう。

これで安心感が広がったのかシカゴの日経平均先物は2日の日経平均株価の終値より274円高い19,720円で取引を終えており、このまま行けば連休明け8日には年初来高値である19,668円を超える可能性は極めて高い。

一応のリスク要因として現地時間7日に投開票が行われる仏の大統領選があり、仮にここでEU離脱や移民排斥を掲げるルペン氏が勝利するようだと市場のリスク許容度は一気に低下し円高株安になる可能性も。

ただ、最新の世論調査ではマクロン氏の支持率が62%なのに対しルペン氏は38%。この状況をひっくり返すのは至難と思われ、トランプ氏が勝利した先の米大統領選のようにはならないでしょう。

仏大統領選の投票締め切りは日本時間8日午前3時で即日開票され、東京市場が開く頃には大勢が判明しマクロン氏勝利となるでしょうから、雇用統計、円安に加え仏の大統領選という不安材料を払拭したことによる安心感で日経平均株価は前営業日比300円高を超える上昇も十分ありえるかと。

こりゃドル円113円は堅いかな。

リスク要因は米の口先介入か

北朝鮮やシリア、アフガニスタンなどの地政学的リスクが後退し、米雇用統計も市場予想を上回り、そして仏大統領選でマクロン氏が勝利となれば市場は一気にリスクオンの流れになるでしょう。

そうなれば円安株高に傾きドル円115円、日経平均株価20,000円も視野に入ってきますが、そこで気になるのが米の対応。

4日に発表された米3月貿易収支では対メキシコ、対日本の貿易赤字幅が拡大し、「米はこの貿易赤字に耐えられない」と日本を名指しで批判しています。

これら米の貿易赤字の中でも特に比率が高いのが自動車で、日本からの輸出のみならずメキシコに工場を置き米に輸出している日本の自動車メーカーも多いため、米の貿易赤字に対する取り組みには注意したいところ。

また、円安が進むにしたがってトランプ大統領や米の政府関係者からドル高に対する口先介入が入る可能性も高まってくるため、必ずしも安心はできない。

とはいえ、それが米の金利先高観や堅調な景気を背景にした円安ドル高を止めるだけの力があるかどうかは別問題。

影響力が大きい米とはいえ、ファンダメンタルズ(経済の基礎的要因)を無視し今の肥大した為替市場の流れを変えるのは難しく、具体的なドル高対策に乗り出さない限り、連中のドル高牽制発言は捨て置いても問題ないかと。

日経平均株価が年初来高値を更新するという事は新たなトレンド形成に入るサインでもありますので、ここは素直に乗っておくべき状況に見えます。

ただ、最近の日経平均株価はドル円相場に比べてやたらと上昇している感があり、底堅さと上値追いにやや過剰感が見て取れるのも事実。

基本的には上昇に乗っていくべきですが、こういった相場は往々にして崩れるのも早いもの。万が一の相場の急変をいち早く察知するためにも、ドルに対して株価が妙に騰がっている事実にも留意しておいて下さい。


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