勝手に相場観

2017.07.13  FRBイエレン議長のハト派発言で一気に円高

12日に米の下院で行われた連邦準備制度理事会(FRB)イエレン議長の議会証言では、これまでどおり今年あと1回の利上げを示唆すると共に、比較的タカ派的な発言をすると予想されていました。

しかし実際の証言では予想に反してハト派に。

膨れ上がったバランスシートの縮小に関しては“比較的早期”に開始する見込みとしたものの、金利については緩やかな利上げが適切との認識を示し、利上げ判断において重要な物価上昇についても、「鈍化しており数ヶ月にわたって注視する」と歯切れが悪い。

当然ながら市場はこれを「利上げ観測の後退」と受け止め、市場への資金流入を期待しダウ工業株30種平均(NYダウ)が123ドル高と大幅に上昇したものの、米ドルは急落し、一時112円台に突入する場面も。

んで、今日の日経平均株価に関しては円高を懸念した…かと思いきや、米株高を好感したのか前日比79円高で始まりました。

しかし取引開始直後こそ113円台半ばだった米ドル円相場は、その後円高進行し再び112円台に突入するなど弱い展開。日経平均株価もそれに振られ一時マイナス圏に沈むも、終値は前日比1円高の20,099円と小幅反発。そりゃもう微妙な反発。

ちなみにイエレン議長、昨日の下院に続いて今日は上院で議会証言を行いますが、内容に変化はないと思われますから、市場への影響は限定的かな?

こうなってくると明日14日金曜日に米で発表される消費者物価指数や小売売上高により高い注目が集まります。

ここで強い数字が示されれば利上げ観測が再び強まり円安になる可能性があるものの、もし弱い数字だとイエレン議長の議会証言がより真実味を増し、せっかくの最近の円安進行に水を差してしまうかもしれません。

円高はちょうどいい調整か

株やドルを保有している人は昨日からの円高を不安に感じているかもしれませんが、これまでの円安がやや急だったため、ちょうどいいガス抜きになるかも。

2017年7月13日 米ドル円

6月中旬から始まった円安進行においては、長いヒゲを伸ばすことはあれどハッキリとした陰線を描くことはほとんどありませんでした。しかし今回長い陰線を引っ張ったことでちょうどいいクールダウンになった可能性も。

ただ、火曜日に5月11日高値114.365円を突破したことで新たなトレンドができると感じていた期待は、その後の円高で露と消えてしまいました。

せっかくダブルボトム後のネックライン突破かと思いきや、結局押し返されてしぼ〜ん…となるケースも想定しておくべきか。

一方で日経平均株価は…

2017年7月13日 日経平均株価

こちらは緑線25日移動平均線が支持線としてしっかりと機能していて、トレンド的にも大きな不安はない。

FRBイエレン議長が今後の利上げに対しやや後ろ向きな発言をしたことは不安材料ながら、金曜日の米指標の結果次第で盛り返すことも十分考えられます。

…まあ、弱いと一気に円高になる可能性もあるが…

今日の米市場の動きがどうなるかちょっと読みづらい面はあるものの、順当に考えれば明日の重要指標を警戒して小動きといったところか。

今現在は米ドル円も113.3円くらいまで戻してきているので、とりあえず明日の日本市場に関しては大きく下落するようなことはないのではないかと考えています。

万全を期すなら指標の結果が出そろう来週まで取引は控えたほうがいいかな。



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