勝手に相場観

2017.07.20  日銀の無能が評価され円安株高になったよ

先週は米の利上げ観測に暗雲が立ち込める出来事が相次ぎ米ドルは112円台へ下落、それを受けて火曜、水曜と日経平均株価は渋い展開となりました。

当面米の金利政策を揺るがす大きな材料がないこともあり、今週は米ドル円、日本株ともに方向感の定まらない展開になると予想していましたが、今日はその予想に反して日経平均株価は大幅上昇に。

「なぜに?」と思いちょっと調べてみると、どうやら日銀の金融政策決定会合や2%の物価目標先送りなどが影響したらしい。

今回の決定会合、誰もが予想していた通りとなる現状維持だったため、“空気”になるのがいつものパターンなのですが、今回はちょっと違いました。

そう、2%の物価上昇目標時期を従来の「2018年度ごろ」から「2019年度ごろ」に…つまり1年の先送りを発表したのです。

「ん?」って感じですよね。

これが意味するところは「このままでは物価上昇目標を達成できそうにないので、1年先送りしま〜す」という日銀の敗北宣言なのだが、市場はこれを「金融緩和政策が当面維持される」と見たようで、結果今日の円安株高ですよ。

異次元緩和や黒田バズーカ以来、何をやっても市場は無反応、もしくは裏目になっていた日銀の行動なのに、自分たちの無能を認めたら円安株高になっちゃいましたよっと。

前回の記事で「日銀は一発屋」とか書いてごめんなさい。

やっぱ日銀は有能だわ。「負けるが勝ち」的な?

ちなみに、日銀の黒田総裁が2%の物価目標を設定したのが2013年4月で、以降目標の先送りは今回を含め6回目。久しぶりに市場に相手してもらえて良かったな。

米ドル円半値押しからの反発なるか?

もう一回前回の記事を引き合いに出しますが、18日の記事では米ドル円相場に関して、最近の円安の半値押しが111.66円だと書きました。

一昨日の時点ではここまで円高にはなっていませんでしたが、その後円高が進み昨日19日には一時111.55円までドルが売られるなど半値押しの水準まで下落した後、現在は日銀の活躍もあって若干の円安に振れています。

2017年7月20日 米ドル円

移動平均線的には青線75日移動平均線を支持線として反発に転じ、今現在は赤線200日移動平均線の攻防。75日線という支持線と半値押しの水準が重なっているし、さすがにこの辺でドルは下げ止まるのではないかと見ています。

為替相場を動かす要因として欧州中央銀行(ECB)の理事会及びドラギ総裁の会見に期待が集まっていましたが、先ほど行われた会見では基本的な政策スタンスを据え置いた上で、見通しが悪化した場合は買い入れ資産の拡大を示唆しました。

まあ波乱は特になかったな。

今週は特に材料になりそうなものもないし、来週25、26日には連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されるため、ここまでは小動きになる公算が高い。

とはいえ、今回のFOMCで利上げされる可能性はほぼゼロですし、FRBイエレン議長の記者会見もないため、これも大きな材料にはならないかもしれません。これから4〜6月期の決算発表が本格化してきますから、とりあえずこっちに注目しますかね。

良くも悪くも今の膠着した状況を打破してくれる材料が欲しいところ。



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