勝手に相場観

2017.07.29  方向感定まらぬ株価 楽観論に違和感も

ダウつえ〜、そしてドルよえ〜。

28日に発表された米の国内総生産(GDP)は市場予想と一致する年率2.6%増と、前期の1.2%増から大幅に伸ばし市場に安心感をもたらしました。好調な企業決算を発表した企業にも買いが集まりダウ工業株30種平均(NYダウ)は33ドル高の21,830ドルと3日連続で史上最高値を更新しています。

しかしドルが弱い…

ここのところ、日本円は豪ドルやNZドルといったオセアニア通貨やユーロに対して弱い動きを見せているものの、米ドルはさらに弱く今週終値時点で110.69円。ドル売りの流れが止まらない。

これだけ米経済が順調で、かつ主要国の中で唯一ハッキリとした引き締めに動いているにもかかわらずこのドル安。

米長期金利が盛り上がってこないこと、これまで米ドルが強すぎたこと、トランプ政権への不信感など色々と背景があるのでしょうが、相場ってほんと難しいですね。

ただ、米ドル円が110.69円としょぼい中、シカゴの日経平均先物は金曜日の日経平均株価の終値とほとんど変わらない19,955円で取引を終えており、なんだかんだで底堅い印象を受けます。

金曜日の日経平均株価が119円安と大幅に下がったことも背景にあるのだろうが。

堅調な米経済とドル安というのはトランプ大統領の狙い通りのようにも見えるが、当のトランプ大統領の動向がめっきり報じられなくなった気がしませんか?

剥がれてきたかな、カツラ…じゃなくてメッキ。

今日未明に北の豚が大陸間弾道ミサイル(ICBM)と見られるアレをアレした。あれだけ威勢のよかったトランプ大統領ももはや打つ手なしといった感じか。

そして日本の安倍首相は「厳重に抗議し、最も強い言葉で非難する」。飽きたそれ。

日本株に割安感はあるが…

一向にやる気を見せない日経平均株価。

7月12日以降3〜4円円高になっていることを考えると驚異の粘りを見せているとも取れますが、それにしたってここまで動かないものか。

2017年7月28日 日経平均株価

6月1、2日にすぽぽーんっと急騰して以来、日経平均株価は2ヶ月近く19,755〜20,318円という狭いレンジで動いており、特にここ1ヶ月は20,000円での攻防に終始。売られないが買われないといった様相に。

これだけ円高になっている中で持ちこたえている株価を見るに、日本株に対する市場の期待も透けて見える…気がする。

決算発表次第ではさらに割安感が増す可能性も。しかし米ドルがじりじりと円高に動いている状況では積極的に買いづらいと言わざるを得ません。

米ではトランプ大統領が目指すオバマケア限定廃止案が否決。共和党内から造反が出ての否決でトランプ大統領はますます苦しい立場になっていますし、日本では安倍内閣の支持率急落と政治的なリスクが燻ぶる。

北朝鮮は好き放題してるし、中国ロシアはクソ、韓国は…どうでもいいや。

政治的リスクに地政学的リスクが重なっていることもドル安や円高をもたらす一因と見られ、ここがもう少し落ち着いてこないと本格的な円安は見えてこない気がします。

短期的に米ドル円が110円を割るような事態にはならないと思われ、それが確認されれば日本株の反発も現実的になるのでしょうが、もしこれを割り込む展開になるとネックラインである109円付近が頼みの綱。

ただ、市場やアナリストの予想は底堅い展開から好決算銘柄や割安感を手掛かりに上昇に転じると見る向きが多く、そういった点で安心感もあります。

こいつらの予想を信用するならな。

表面的な数字やテクニカルに囚われ予想をするだけなら誰でもできる。その結果金太郎飴のような右へならえの予想しかできないアナリストが多い気がする。

何?私の予想?

…そりゃまあ、アレですよ。決算はそこそこ期待できるものですし、日経平均株価は出遅れ感やPER的な割安感がありますから、底堅さを確認しながらじわじわ上昇するね。たぶん、おそらくたぶん。だってプロもそう言ってるもん。

…基本的に株価は先行指標。4〜6月期の決算が好調であろうが円高になれば先行きに不透明感が増し売られる対象になることもあります。

狭いレンジで細かく拾っていくならまだしも、中長期的な視点で投資をするなら、ドル、株価ともに方向感の定まっていない今焦って売買することはないだろう。

…まあ、常識的に考えれば上がりそうなのは確かなんですけどね。


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