勝手に相場観

2017.08.22  ドル円ネックラインと日経200日線を注視

先週表面化した米トランプ大統領の政権運営に対する懸念は今も尾を引いているようで、そこに加えて昨日から始まった米韓合同軍事演習も相まって市場にはピリピリとしたムードが漂っています。

今日の日経平均株価の終値は前日比9円安の19,383円と5日続落するも、ここまで下がるとさすがに割安感が意識されてか売り買いが拮抗してきた印象。

ただ、買っているのは個人が主体のようで、実際外国人投資家は3週連続で売り越している。これ、カモネギのいけないパターンじゃね?

とはいえ、今回の軍事演習に対して北朝鮮はいつも通り口で威勢のいいことを言うだけに留まりそうですし、米の政権運営に対する不安は今に始まったことではないため、市場には「結局うやむやになるんだろ」という雰囲気が支配しているようにも感じる。

実際、先週金曜日や今日の朝方に108円台をつけた米ドル円相場は現在109円台前半まで戻しており、焦点はすでに金曜日に予定されている米連邦準備制度理事会(FRB)イエレン議長や欧州中央銀行(ECB)ドラギ総裁の講演か。

しかしちょっと気になる点も。

米ドル円相場で見ると緩やかな円安ドル高も、欧州やオセアニアに対するクロス円はやや円高に振れており、円が売られているというよりは、円高ドル高の中でドルがより買われているといった感じ。

まだまだ本格的な円安には程遠く、イエレン議長の講演次第ではさらなるドル安や円高長期化の可能性も。

一時は「イベントを通過して安心感が広がり円安に―」と散々書いていた記憶があるが、最近はイベント通過後に円高になることが増えたよね。

テクニカルは支持線で踏ん張れるかがカギ

最近の度重なるリスクの台頭によって明るい見通しを示しづらい状況が続いています。株価、ドル共に渋い動きに終始しており、それはテクニカルからも見て取れます。

2017年8月22日 日経平均株価

先週末の記事で、仮に相場が下振れした際の見通しとして「赤線200日移動平均線がある19,250〜19,300円くらいまでの下落はあるかも」と書きましたが、なんかそれが現実味を帯びてきている。

今日はアジアや欧州の株価は堅調で、ダウ工業株30種平均(NYダウ)の先物も上昇、米ドル円もやや円安に振れていることから、明日の日本株は堅調に推移しそうではありますが…今のところは。

先週金曜日に空けた窓もあり、とりあえずはこれを埋めに来てもおかしくはない。しかし一目均衡表で見ると雲の下に潜ってしまっていますし、25日線と75日線のデッドクロスも発生しているため、強気にはなれない。

去年11月にトランプ大統領勝利で乱高下して以降、日経平均株価が200日移動平均線を割り込むことは一度もなかったため、これを下抜いてしまうと本格的な下降トレンド入りの可能性があるかもしれません。

2017年8月22日 米ドル円

一方の米ドル円は相変わらず109円付近にあるネックラインでの攻防。

108円台に突入する場面は散見されるものの比較的短時間で109円台に回復するため、このチャートを見る限りは下ヒゲを伸ばしているに過ぎません。

このことから109円のラインで相当底堅いと見られますが、それだけに万が一これを明確に割ってしまうと一気に弱気の流れになるリスクも。

現在は109円台で推移しているものの、前述したようにイエレン議長とドラギ総裁の講演でハト派的な姿勢が示されれば円高は確実と見られます。少なくとも来週前半までは常に109円割れのリスクが付きまとうと思っておいた方がいいかと。

ダブルトップのネックラインを割るということは、明確な円高シグナルと受け止められますから、ここは慎重に取引したいところ。



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