勝手に相場観

2017.08.26  イベント通過でアク抜け期待も円高には注意

注目されていたジャクソンホールでのシンポジウムでは、米連邦準備制度理事会(FRB)イエレン議長や欧州中央銀行のドラギ総裁が講演を行いましたが、両氏とも金融政策に触れることはなく、市場の反応は限定的になっています。

今後の米の金融政策に言及することを期待していた市場としては肩透かしを食らった格好で、為替相場の動きとしてはドル安ユーロ高といった様相。円はユーロに対して弱いけどドルに対しては若干強いか。

講演前まで109.6円付近で推移していた米ドル円はイエレン議長の講演で109円台前半とやや円高に振れた一方、ユーロに対してはドラギ総裁の講演で円安ユーロ高になっている。

方向感が示されなかったことで今後どういう相場形成になるか読みづらくなったものの、大きなイベントを通過したという点を鑑みればやや円安株高に振れやすいかと。

もうひとつの懸念材料である北朝鮮は26日朝に短距離ミサイルを数発発射したようで、米国防総省ではいずれも失敗したとの認識を示しているよう。

以前米が日本海に空母を展開していた時同様、米韓が合同で軍事演習を行っている状況で何もしないわけにはいかないが、刺激するとぶっ潰される恐れがあるので、わざと失敗したように見せかける作戦といったところでしょうか。

舐められないためにも振り上げた拳を降ろすわけにはいかないが、その拳で米様を殴ったら反撃のフルボッコが目に見えているので、シャドーボクシングしてみました的な?

チンピラ小物感ハンパないな。

最近は飼い主である中国からの締め付けも強くなっているようですから、当面は何もしてこないじゃないかと推測されます。

そういった面も相場にはプラス材料で、来週からは一定の反発を見せる可能性が高まってきていると見ていいのかもしれません。

引き続きドル安には注意

ジャクソンホールでの講演を通過し、北朝鮮も大したことができない状況からドルや株価の反発がある程度期待できるものの、米ドル円に関しては楽観は危険。

イエレン議長による講演を通過したとはいえ、金融政策に言及していないことから、引き続き年内の利上げに慎重な見方が広がる可能性は否定できません。

事実、イエレン議長の講演前後に米の長期金利は下落しており、現在の金利水準ではいつ108円台に突入してもおかしくはない。

そうなった場合はこれまで同様ネックラインがある109円付近で踏ん張れるかが大きなカギで、これをしっかりと割り込めば年初来安値である108.13円に向かって真っ逆さまの可能性すらあるのかもしれません。

一方、安心感から円安に動くとしても、ここのところの抵抗線として意識されている111円あたりで頭を押さえつけられると見られます。

ここを突破するには金融当局者のタカ派的な発言が相次いだり、トランプ大統領への見方がポジティブに変わったりするくらいのインパクトが必要でしょう。

そして、当然どちらも望み薄。

過去2回のジャクソンホールでのシンポジウムでは、イエレン議長の講演後に米長期金利の上昇やドル高が誘発されているとあって今回もその動きに期待する向きがありましたが、今回はちょっと厳しいかな。

日経委平均株価は金曜日に反発し、必ずしも悲観するような状況ではないものの、19,300円付近にある200日移動平均線を維持できるかどうかには注意を払っていたほうがいいかと。

来週金曜日(9月1日)には8月雇用統計の発表がありますので、これで市場が動いてくれれば…といったところでしょうか。



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