勝手に相場観

2017.09.05  北朝鮮6度目の核実験も市場は冷静

前回の記事でも触れたように、北朝鮮の建国記念日にあたる9日周辺で核実験を行うのではないかという懸念がありましたが、前倒しして3日に行ってきましたよ。

日曜日の事だったので「ふざけんなよ、明日の相場大荒れじゃねぇか!」と憤っていた人も多いと思われ、実際4日月曜日の米ドル円相場は109円台、日経平均株価も183円安と大きく下落しています。

ただ、米が軍事行動を起こす可能性は極めて低いという見方からドル円相場は109円台半ばで比較的安定していたこともあって、今日の日経平均株価は前日比25円高で寄り付くなど冷静な動きに。

と思いきや、日中に米ドル円が109円台前半になるというもう一段の円高に見舞われ、日経平均株価もズルズル下落、結局終値は前日比122円安の19,385円でした。

各国が当初予想していた9日の建国記念日に合わせた核実験を北朝鮮が前倒ししたことで、9日周辺に再びミサイル発射や7度目の核実験を行うのではないかという懸念が根強く、積極的に買っていける場面ではなさそう。

当然一部では「米が軍事行動を…」なんて懸念もあるが、それはまずないだろうというのが専門家の一致した見方。

仮に北朝鮮を攻撃したら日韓…とりわけ北朝鮮に近いソウルへの被害が心配されていますし、北の背後にいる中国やロシアへの配慮もあって米が先制攻撃を仕掛けることはまずありえないとされる。もちろん米が直接被害を受ければ別だが。

仮に9日の建国記念日に合わせて7度目の核実験やミサイル発射を行うとしても、グアム周辺に落とすなど米に対する直接的な被害を連想させるようなことまではしないだろうから、「開戦→株価やドルが暴落」なんて心配はしなくていいかと。

ただ、当然制裁を強化するという動きになってくるだろうが、最近の北朝鮮は制裁を強化すればするほど挑発行為がエスカレートしているという現実がある。

仮に「制裁強化→挑発がエスカレート→制裁強化→挑発が…」となれば、行きつく先は戦争しかないチキンレースとなる。そこまで想定するなら株価やドルが下落しているからといって飛びつくようなことはせず、様子を見るべきなのでしょう。

テクニカル的には妙味もあるが…

先週の段階では今週は9日を睨みながらの神経質な相場になると見ていましたが、北朝鮮が思いのほか早く核実験に踏み切ったため日経平均株価は大幅続落となっています。

2017年9月5日 日経平均株価

お陰で再び200日移動平均線での攻防となりましたよ。

今日の段階で200日線がいくらの水準にあるのかまだはっきりしないものの、ここまでの推移から今日の終値である19,385円の2、3円下にあると思われます。

昨年11月の米トランプ政権誕生以降、終値で200日線を割り込んだ事は一度もなく、同線を試した先週火曜日も結局回復して取引を終えている。そして今日もギリギリで踏みとどまっていることから支持線として強く意識されていると推測されます。

また、今日の下落によって先週の上昇時に空けた2つの窓が完全に埋まる形に。テクニカル的には反発のお膳立ては整っている気がします。

とはいえ9日に北朝鮮の建国記念日を控える中、積極的には買いづらい。

現状、米が北を攻撃する可能性はほとんどないが、挑発のエスカレートがどこまで行くか分からない状況では「戦争は絶対に起こらない」とも言い切れない。

仮に9日を平和に通過したとしても、来週になると19、20日の日程で行われる米の連邦公開市場委員会(FOMC)が視野に入ってきます。

今月のFOMCでは利上げこそないと見られているものの、バランスシート縮小に関する声明が出るだろうという見方が根強く、イエレン議長の記者会見も行われるため、7月のFOMCとは注目度が全然違う。

ここの動き次第で米ドル円相場に大きな影響を与えるので、北朝鮮問題ともどもしばらくは不確定要素の多い状況が続くことに。

個人的には日経平均株価の200日線に対する動きを注視している。昨日今日と大きく下落していることから明日は多少の反発を見せてもおかしくはないが…とりあえず連休明けとなる米市場がどういった動きを見せるのかに注目したいところ。

日経平均株価こそ大幅続落となったものの、欧州市場やNYダウ先物は冷静な動きだし、パニック的にドルが売られるような気配もない事から大崩れはないかと。


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