勝手に相場観

2017.09.02  北の建国記念日に向けて再び緊張高まる

水曜日に発表された米のADP民間雇用者数やGDP、個人消費が市場予想を大きく上回ったため、木曜日PCEコア・デフレーターや金曜日の雇用統計は予想を上ブレると見ていましたが、蓋を開けてみれば全然そんなことなかったよ…

ミサイルが日本上空を通過しても今までと何ら変わりない各国の反応に安心感が広がったことに加え、私と同じように「これから一気に円安来るんじゃね?」と予想していた人間が多かったのか、木曜日の夜まで米ドル円相場は110円台半ばと円安傾向でした。

しかし、コアデフレーターの結果が市場予想と一致し鈍化が示されると失望が広がり、一時109円台に突入。

その後はじわじわ持ち直すも、金曜日の雇用統計では非農業部門雇用者数が市場予想18万人増に対し15.6万人増、失業率は同4.3%に対し結果は4.4%、平均時給は予想が前月比0.2%増に対して結果は0.1%増と全体的に弱い結果になり、米ドル円相場は再び109円台に突入しました。

とはいえ、結局ドルはすぐに買い戻されて引けでは110.26円。

コアデフレーターや雇用統計の結果から12月の利上げ観測はより厳しいものになったわりに、そこそこの水準を維持したなという印象でしょうか。

ここのところ相場を押し下げる要因となった北朝鮮に対する懸念は若干ながら和らいできているため、再び急激な円高に見舞われる可能性は低そう。もちろん、ここからガツガツ円安になっていくような材料もないが。

株式市場にもある程度安心感が広がっているので、日経平均株価全体のPERがいまだ14倍を切っている点が注目され底堅い展開も期待される。

目下の懸念材料は北朝鮮的に建国記念日となる9月9日か。去年はこの日に合わせて核実験を行っているため市場はかなり警戒しているはず。その警戒感から核実験実行の有無にかかわらず神経質な動きになることが予想されます。

先日のミサイル日本上空通過で日米が弱腰であることが示されていますから、「やっちゃっても大丈夫じゃね?」と北朝鮮が判断してもおかしくはない。

そして仮に核実験を行うようなことがあっても日米が取れる対策などたかが知れていますから、このままずるずる行って「米国を攻撃できる核を持った北朝鮮のできあがり」となるのだろう。もう勝手にしてくれ。

中露は非協力的…というか、裏で糸を引いており、米は弱腰、日本は「極めて遺憾」「最も強い言葉での避難」砲発射が関の山。韓国は…どうでもいいや。

こんな状況を考えれば、北朝鮮の挑発はエスカレートすると見るのが自然か。

仮に核実験を含め強い挑発を行ってくるようであれば相場の急落も考えられますので、一応注意しておいた方が良いでしょう。

雇用統計の影響を吟味すべき

9月1日金曜日に発表された米雇用統計は全体的に弱めの数字ながら、米ドル円相場にこれといった影響はありませんでした。しかし、これを冷静に受け止める来週になるとまた状況が変わってくる可能性があります。

7日木曜日には欧州中央銀行(ECB)の理事会が開催され政策金利発表を含めた金融政策が示されますし、9日土曜日は北朝鮮の建国記念日にあたるため、週間を通して様子見ムードが広がるかと。

このことから米ドル円相場は強い支持線がある109円から、抵抗線が存在すると見られる111円の狭いレンジで推移するのではないかと見ています。

一方で日経平均株価に関しては移動平均線に抑えつけられる格好か。

2017年9月1日 日経平均株価

緑線25日移動平均線を上抜くことができるかどうかを注目していましたが、結果から言えば金曜日は一時上抜くも押し返されて25日線のすぐ下で取引を終えている。

週明けは今一度これを試す展開になると思われ、その後は上昇なら75日線、下落なら200日線が意識される展開になるでしょう。

予想レンジとしては19,400〜19,900円あたり。

先週後半は米の利上げ観測やインフレ期待が盛り上がらない中、株価やドルは比較的底堅い展開になりました。しかし、北朝鮮問題を含め楽観できる状況にはないのかなという印象を強く受けます。

とはいえ、9日の北朝鮮建国記念日を過ぎれば安心感が広がり、再来週の上昇に繋がる可能性もありますので、来週に急落するような場面があったら拾ってみても面白いかもしれません。



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