勝手に相場観

2017.10.07  非農業部門7年ぶりマイナスも市場は楽観視

6日に発表された9月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想の8万人増に対し結果は3.3万人減と2010年9月以来のマイナスとなりました。

8月末から9月にかけてアメリカを襲ったハービーやイルマといった超大型ハリケーンの影響で、9月の雇用はある程度落ち込むとの見方が大勢を占め、市場予想中央値は8万人増と控えめになっていたものの、それを大きく上回る減少っぷり。

ただ、ハリケーンの影響を受けない平均時給は前月比で予想0.3%増に対し結果は0.5%増、前年比では予想2.5%増に対し結果は2.9%増と大幅に伸びたため、非農業部門雇用者数の落ち込みはハリケーンによる一過性のものと受け止められています。失業率も4.4%予想が結果4.2%と上ブレしてるしね。

米の利上げに関し最近は非農業部門雇用者数や失業率よりインフレ率に直結する平均時給を重視する傾向にあるので、「これで12月利上げはほぼ確実だぜ〜」という雰囲気になっているらしいですよ。12月利上げ確率は80%とも90%とも。

いや、これはもはや「ほぼほぼ確実」ってやつ?

私のように頭が固く古い人間にとってこの「ほぼほぼ」って言葉には強い違和感を覚え嫌悪感がパねえッス。知的に見える人の口からこの言葉が飛び出すと妙に残念な気持ちになるんだが、そのうち慣れてそういった感覚もなくなっていくのかな?

そもそも私自身「です・ます調」にくだけた言葉をハイブリッドするという、見る人が見れば気持ち悪い文章を書いているしな。

それはさておき、12月利上げがほぼほぼほぼ確実になったことで今後の株価や為替相場はそれを織り込んでいくことが予想されます。

しかし、好調と受け止められた雇用統計に反し市場の動きはドル売り。

雇用統計発表直後こそ113.43円までドルが買われるもその後急落して引けは112.63円。イベント通過の“やれやれ感”に加え、10日の北朝鮮労働党創建記念日への警戒感が広がっているとの見方もあります。

そこに最近の株価やドル急騰への警戒感も重なって「とりあえず売っとくか」という雰囲気が広がったのかもしれません。

今回の雇用統計の結果で円高…ニンジンがぶら下がっている気がする…

楽観広がるが急落への備えも

短中期的な相場の見通しについては円安株高傾向で、日経平均株価21,000円、米ドル円114〜115円というメドにも変化はありません。しかし最近は上昇しているわりに陰線が目立つのは気になるところ。

2017年10月6日 日経平均株価

始値より終値が安いことで発生する陰線が多いということは、戻り待ちの売り圧力が強いことを意味しており力強さに欠ける印象。実際相場のパワーを示す出来高は少なく、上昇しているわりに閑散としている印象。

「閑散に売りなし」とは言うが…

出来高が少ないということは、何かのきっかけで大きくぶれる可能性を秘めています。もちろん上にも下にもね。

急騰後には急落が付きもの。今の上昇がどこまで続くか分からないが、上昇ペースを見るにどこかでそれなりの押し目を作っても不思議ではなく、楽観が支配するタイミングで起きることが往々にしてあるから怖い。

今現在の日経平均株価の水準で調整を考えるなら、一連の上昇の半値押しとなる20,000円くらいがメドか。あくまでも可能性のひとつとしてですが。

仮に北朝鮮が何らかの挑発を行ってきても下落は一時的でしょうし、10日に公示を迎える衆院選も保守一辺倒であることから、与党過半数割れの公算が大きくならない限り相場に大きな影響を与えることはないと思われます。

日経平均株価のPERは6日時点で14.62倍。適正とされる15倍まで買われるとしたら大雑把に21,300〜21,500円くらいになるか。

現状では北朝鮮情勢やスペイン・カタルーニャ州の独立問題など小さな懸念材料はあれど、相場に大きな影響を与えるような悪材料は見当たらないので、基本的には上昇傾向と見ていいでしょうが…

「じゃあ買うか?」と問われると「う〜ん…」となる私は慎重すぎるのかな?



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