勝手に相場観

2018.03.22  米ドル円相場105円を割る可能性

注目されていた3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では市場の予想通り0.25%の利上げが実施されました。

中でも焦点だった連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル新議長の記者会見は予想ほどタカ派的ではなかったことから、それまでじわじわと2.9%程度まで上昇していた米長期金利が下落。円高ドル安の展開に。

今回のFOMC、今年の利上げ回数が3回になるのか4回になるのかが大きな焦点でしたが、パウエル議長は3回を予定していると表明。ここ最近は米の利上げペースに対する懸念が台頭していただけに市場には一定の安心感が広がったかと。

ただ、その割にダウ工業株30種平均(NYダウ)は44ドル安と下落。

「今年の利上げは3回の見通し」としたパウエル議長でしたが、インフレや経済状況次第では方針が変わる可能性があることが嫌気されたとかされないとか。

昨日までの米ドル円相場が106円台半ばと若干円安傾向だったのに、FOMCを受けて105円台後半まで円高進行したことに加えNYダウの下落…今日の日本株は厳しいかなと感じていましたが、蓋を開けてみれば前営業日比211円高の21,591円。

大きなイベントを通過して安心感が広がったか。ただドル円相場はじんわり円高進行しており、今日の米市場が力強い動きにならない限り明日の日本株は厳しいかもな。

利上げに対する過度な懸念は後退したものの、トランプ大統領がぶち上げた鉄鋼・アルミニウムに対する追加関税の問題がくすぶるなか、米が中国の知的侵害を理由に5.3兆円の関税を適用すると見られるなど、貿易関連がキナ臭くなってきている。

他人のメンツは平気で潰すくせに自分のメンツには異常にこだわる中国人だけに、報復関税の可能性も高まってきましたよ。

このあたりが今後の市場にどう影響してくるのか…

ドル円が105円を割ると株価急落か

FOMCという大きなイベントを通過したものの、市場に楽観論が戻るような雰囲気にはなっていません。1年で日経平均株価が5,000円ほど上昇した去年の状況が懐かしい…

利上げを「堅調な米経済の証」として株価が上昇していた去年とは大きく異なり、現在の市場は株式市場への悪影響を明らかに懸念しています。

金利が上がれば株式市場から債券市場に資金が流れることが予想されるうえ、景気の加熱を防ぐ意味あいが強い利上げによって経済成長が鈍化する可能性もあります。

米経済の堅調さは相変わらずだが、市場の反応は大きく変わってきている。去年のような安定的な株価上昇は当面望めないと見ていいでしょう。

レンジ相場、もしくは下降トレンドでもしっかりと利益を上げられる人以外は下手に手出しをしないほうが良い気もします。

利上げ懸念が台頭しているにもかかわらず一行に円安にならない米ドルも問題。現在のドル円相場は105円台半ばまで円高進行しており、万が一105円を割るような展開になると非常にまずい。

去年の円安に伴って想定為替レートを105円や108円から110円に引き上げた企業が多く、次いで多いのが105円。とはいえ2018年3月期下期のもので見ると、上場企業98社を調査した結果110円は54社なのに対し105円は15社とのこと。

その調査の想定レート最高値は105円。つまり105円を割るということはほぼすべての企業の利益が予想より圧迫されることを意味しています。105円割れというのはそれほどのインパクトがあるのです。たぶんな。

それほど大きな節目であるため抵抗線として期待している人も多いと思われ、この水準には相当なドル買い注文が入っていると推測されます。

そのためとりあえず105円で抵抗するでしょう。しかし一方で105円を切る水準にストップを置いている人も多いでしょうから、一度それを割り込んでしまうとストップを巻き込んで一気に円高が加速する恐れもあるかと。

現在円高に加えてNYダウの先物も下げ傾向なんだよな…不気味だ…



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