勝手に相場観

2018.04.12  上昇傾向維持も方向感定まらない相場

…微妙な展開が…

中国の習近平国家主席が自動車に対する関税の引き下げを示唆するなど、なんだかんだで米中の貿易摩擦は解決の方向に向かっているのかと思いきや、今度はシリアの問題が出てきましたよ。

貿易摩擦に関しては特に動きがない一方、米トランプ大統領がツイッターにシリア攻撃を匂わせる投稿をするなど、次なる問題が勃発。これを受けて水曜日のダウ工業株30種平均(NYダウ)は前日比218ドル安と大幅反落。

最近の株価はボラティリティ(変動率)が大きくなっているので、200ドルや300ドル動いたところで「ああ、そうですか」という感想しか出てこないがな。

米ドル円相場も107円を挟んだ動きに終始していることもあって日経平均株価は方向感が定まらない展開。今日は一時プラス圏に顔を出すも、その後は軟調な展開に終始し終値は前日比26円安の21,660円となっています。

こうやって方向感が定まらなくなってくると困るのよねぇ。

火曜日の段階では「チャンスか!?」と感じたものの、その後は軟調な展開に。監視している住友化学は下がったが、保有する富士通も下がるという複雑な状況。

基本的には上昇傾向と見るが…

押し目買いのスタンスが吉か

米中の貿易摩擦に対する懸念がある程度和らいでいるうえに、米ドル円相場も107円を挟んだ動きになるなど状況はそれほど悪くない。

ただ、シリアに対する懸念や米長期金利の下落など明るいニュースばかりでもない。貿易摩擦に関しても再び蒸し返される可能性があるしね。

そういったこともあって積極的に上値を追うような状況ではないため、上昇している時は我慢に徹し、大きく下落するような場面で押し目買いすると良いような気がします。

方向感が定まるまでは短期売買をメインにしたほうがいいかも。

日経平均株価や米ドル円相場は25日移動平均線を支持線として意識する展開となっていますので、これに接近したときは買ってみるのも面白いかもしれません。

一方でNYダウはその25日線に頭を押さえつけられている状況。近々上抜く可能性が高いと見ますが、万が一もたつくようだと支持線と思われる200日線に接近。仮にこれを下抜くと一気に弱気に傾くかもしれません。

現段階では上昇する可能性が高いと感じていますが、いきなり変な悪材料が出てきたりするから困る。

とりあえずのカギは25日線。日経平均株価とドル円は支持線としての25日線を維持できるかどうか、NYダウは短期的に25日線を突破できるかどうか注目するといいのではないでしょうか。

こういうわけの分からない展開の時は、目安をある程度絞らないと「こっちは良いのにこっちは悪い」と混乱しがち。人によって何を重視するかは異なるものの、私としては25日線に注目してみようかと。

個人的にちょっと気になる銘柄は火曜日に挙げたもの以外に、急落している小野薬品工業がある。

火曜日に10%を超える急落に見舞われた小野薬品工業。原因を調べてみると、ライバルである米メルク社が開発したがん治療薬「キイトルーダ」の臨床試験の結果が良好で、小野薬品工業の抗がん剤「オプジーボ」の販売が落ち込むのではないかと見られたため。

オプジーボ…年間3000万円以上かかると話題になったアレね。こんなものが主流になったら国が亡ぶと揶揄されたクソ高い薬。

キイトルーダとの争いがどうなるかは未知数ながら、小野薬品工業がさらに下げるようなら少し買ってみても面白いのかもしれません。

ただね、新薬を1から作り出すのは数百〜数千億円のコストがかかるのは理解できる。オプジーボやキイトルーダが画期的な抗がん剤というのも確かだろう。

にしたって1月の薬価が100万円にも200万円にもなる価格設定には違和感を感じる。企業である以上利益を追求するのは当然だろうが、金がある人間のみを対象にしている、もしくは健康保険でまかなうんだから高くても問題ないだろう的な印象を抱かざるを得ない。

理屈では分かる。分かるんだが、命に値段を付けられているようで気分は良くない。しかし株主の立場で考えればガンガン儲けて株主に還元してくれとなるんだよねぇ。

消費者と企業では価値観が大きく異なる典型か。会社の利益を優先する経営陣と、自分の利益を優先する下っ端の関係にも似ているのかもしれませんね。



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