最短取引の1ティック抜きとは


1日で取引を完結させる“デイトレード”中でも特に保有時間の短い、もしくは一回の取引の値幅が小さい取引を “スキャルピング”と言い、さらにその中でも呼び値が一つ上がった(下がった)時点で 利益を確定してしまうトレード法を「1ティック抜き」といいます。

「1ティック抜き=スキャルピング」と呼ぶ場合もあります。

株価 呼び値
  2,000円以下 1円 
  2,000円超〜3,000円以下 5円 
  3,000円超〜3万円以下 10円 
  3万円超〜5万円以下 50円 
  5万円超〜10万円以下 100円 
  10万円超〜100万円以下 1,000円 
  100万円超〜2000万円以下 10,000円 
  2000万円超〜3000万円以下 50,000円 
  3000万円超 100,000円 

「1ティック」という言葉にピンと来ない方のために説明しておきますと、右記の表のように株式取引には「呼び値」というものがあり、 これは「株価が○○円だったら○円刻みで値が動きますよ」というものなのですが、この1刻みの事を 「1ティック」と言います。

そして「1ティック抜き」は読んで字の如く買値(売値)から1ティック上がった(下がった)ら即反対売買しまうという 極めて細かいトレード方法なのです。

言うまでもなく1回の利益や取引時間はとても短いので、スキャルピングを得意としているトレーダーはコレを 1日に数十回と繰り返して利益を増やして行く。

しかし、デイトレードの項目でも書きましたが、1ティックだけを抜くトレード法だと利益に対する手数料の割合が普通の デイトレードより大きくなってしまい、しっかりとした利益を出すにはかなりの勝率を必要とする事になります。

短期トレーダーだった私は当然このスキャルピングもやったことありますが、ハッキリ言ってメチャクチャ難しい…。
1ティックを抜くという事は損切りも当然1、2ティックで行う必要があり、そこに手数料が上乗せされる訳ですから 「一体どうやったら利益が出るの?」って感じでした。

…単に私に才能が無かっただけとも言えるけど…

上記の通り、1ティック抜きの性質上一回の取引で得る利益は少なく、どうしても手数料が負担になってくるので手数料の安い信用取引で行うのは最低条件と言えますが、少ない資金での1単元や2単元の取引になると効率は悪くなります。

SBI証券を例に取って説明します。
100円の株を1000株買って、101円になった時点で売るとしたら…

1000株×差益1円=利益1000円
手数料片道154円×2=手数料合計308円
利益1000円−手数料308円=692円

…となり、1000円の利益に対して手数料は308円で、利益に対する手数料の割合はおよそ31%。

では100円の株を10000株だったらどうなるか?

10000株×差益1円=10000円
手数料片道388円×2=手数料合計776円
利益10000円−766円=9234円

…と、利益に対する手数料の割合は約8%になります。
これは多くの証券会社が、1取引の取引額が大きくなればなるほど基本的に手数料の割合が下がってくるという手数料体制だからです。

これは特に信用取引で顕著になり、SBI証券を例に取ると「20万円まで片道154円」「50万円まで片道206円」なのに、50万円を超えるとそこから5000万円までは一律388円になり、5000万円を超えるとなぜか手数料は0円になります。

さすがに一取引に5000万円超使える人間は限られると思いますので手数料0円は考慮しないとしても、50万円でも5000万円でも手数料が同じですので、1ティック抜きは手数料が最大のネックになるという性質上、少しでも利益に対する手数料の割合を減らす必要があり、上記は1ティック抜きを成功させる上で極めて重要な要素となりますので必ず覚えておいて下さい。

ただし中には取引額の○%という手数料体制の証券会社もあるのでご注意を。

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