デイトレードより短期なスキャルピングとは


一日で取引を完結させる「デイトレード」中でも特に保有時間の短い、もしくは一回の取引の値幅が小さい取引を “スキャルピング”と呼ぶ事があり、「1ティック抜き=スキャルピング」と見る場合もありますが、ここでは別物としてスキャルピングの説明をします。

実はスキャルピングに明確な定義は無いのですが、一般的なデイトレードに比べより短い時間、例えば数秒〜長くても 10分15分くらいで手放してしまうようなトレードを「スキャルピング」と呼ぶ事が多いようです。

デイトレードよりさらに短時間の取引という事は、当然デイトレードに比べ「利益は小さく取引回数は多く」となる事を意味し、これだけ短時間で売買を完了させ、尚且つ利益をあげるとなると相当な集中力、瞬発力、判断力が不可欠で、デイトレード以上にセンスやスキルが必要になりますし、より神経をすり減らす事になります。

そして一番のデメリットはやはり「手数料」で、こういった短期売買をする方はほぼ100%取引手数料の安い信用取引を利用しているでしょうが、それでも一日数十回と取引するとその手数料は本当に馬鹿になりません。

仮に比較的手数料の安いSBI証券で考えてみましょう。(2014年4月現在)

20万円以上50万円以下の取引を一日50回行うとすると、一回の手数料は206円ですから…

206円×50回=10300円

…となります。

そして、どんなに優れた短期トレーダーでも勝率100%はありえず、どんなに上手く行っても勝率7割…50回中15回以上は損切りする事になるでしょうから、一度の取引で2000円の損益が出ると仮定して…

利益  2000円×35回=70000円
損失  2000円×15回=30000円
最終損益  70000円−30000円=40000円

…という事で、上記のような条件で計算すると、50回の取引で勝率7割、損益2000円固定だと40000円の利益が出ますが、その内約10000円は手数料として証券会社に持っていかれる事になり、その割合は利益の25%に相当します。

ちなみにこれが勝率6割となると、手数料を考慮しない利益は20000円で手数料引いて10000円弱の純利益となり、利益に対する手数料の割合は驚きの50%強。

損切りを早くすればどうしても勝率が下がってしまいますし、だからといって損切りを遅らせると勝率が上がっても一度の損切りで数回分の利益を吹き飛ばしてしまいますから、その辺のバランスが難しい。

一応スキャルピングの手法を簡単に説明すると、多くの場合1分足や5分足などのチャートにトレンドラインやRSI、ボリンジャーバンドなど様々なテクニカル分析を用いて売買していきます。

秒単位の動きで勝敗が決まる事も多く、厳格なルールと多くの経験、そして高いセンスが要求され、チャレンジする人は多いものの大半はボロボロになって市場を去っていきます。

スキャルピングはいかに勝率の高く利益の出る投資法を確立するかが重要であり、それ故にネットで「スキャルピング」の検索をかけると色々と胡散臭い商材や勝利法がズラ〜っと並びますが、詐欺まがいのものも多いので騙されないで下さいね。

秒単位のシビアな判断が要求される事から心理的負担が大きい一方、考えようによっては人間同士の欲のぶつかり合いや極限のスリルといったものが味わえるので、そういうのがお好きな方には楽しいのかもしれません。

ただ、常に手数料が大きくのしかかる分の悪い投資法だという事は忘れないで下さい。

関連記事


総ページビュー
ユニークアクセス