勝手に相場観


2012.09.12  ユーロの適正価格を購買力平価とテクニカルで見る

ユーロが上がってまいりました。

株式投資しかやっていないからといって「俺FXやってねぇし〜」…などと口走るのは間違いで、ユーロが上がってくるという事は欧州債務問題への懸念が後退している事を意味していますから株価にも大きな影響を及ぼします。

以下ロイターから抜粋↓

外国為替市場で12日、ユーロ/円が100.46円まで上昇、7月4日以来の高値を付けた。ドイツ憲法裁判所が、一定の条件下での欧州安定メカニズム(ESM)と財政協定の批准を認めることを決定したことを受けたもの。

ドイツ憲法裁による判断の発表当初は売買が交錯したが、次第にユーロ買いが優勢となった。ユーロは対ドル、対スイスフラン、対スウェーデンクローナでいずれも上昇、対円でのユーロ高に波及した。


ファンダメンタルズ的には改善してきているユーロですが、ではテクニカル的にはどうなのか?
とりあえず半年のチャートを見てみる↓

ユーロ円 半年の値動き

今年の7月に93円台にまで下げた場面もありましたが、そこからは比較的安定して上昇しており、一目均衡表で見ても雲の上で推移している事からも移動平均線、一目均衡表双方で見ても現在は上昇トレンド入りしていると言っていいでしょう。

では次に月足で10年というスパンで見てみると…

ユーロ円 10年の値動き

完っ全に下降トレンドです。

雲の下なのはもちろん転換線も基準線の下で推移しており、一目均衡表で見ると強気な要素はカケラも見当たりませんし、トレンドラインを引いても下降トレンドは揺るがない。

つまりテクニカル的に見ると短期的には上昇トレンドですが、長期的には下降トレンドと言え、赤い線で乱暴に引いたトレンドライン(抵抗線)を信じるなら現在の短期的な上昇トレンドでの上昇は105円ほどで頭打ちになり、その後は下落に転じる…となる。

胡散くさ〜…

現在のユーロ安は欧州債務問題の深刻化によるものですから、これが解決に向かえばおのずとユーロは上がってくると考えられる事から、長期的な下降トレンドがこの先も続くとは考えにくい。

…が、為替相場は他の通貨とのバランスなども重要になってくる事から、現在のドル円相場が続くのであれば極端なユーロ高は見込めないかもしれません。

というのも、6月17日の記事でも取り上げたのですが、ビッグマック指数で見るとドル円の適正レートは78円台であり、ユーロ円は93円ほどになるのです。

「ビッグマック指数で見る適正レートなど当てにならない!」という声も多々ありましょうが、ビッグマック指数を含む購買力平価でユーロドルを見ると1.2程度が適正と言われ、ドル円78円時にユーロドルが1.2だとユーロ円は93.6円という計算になり、上記ビッグマック指数と一致する。

とはいえここ数年のユーロドルは1.3〜1.5の間で推移している場合が多く、現在は1.29付近であり、さらにユーロ高が進む可能性は十分にあります。

ただ個人的にはドル円の相場がこのままでユーロだけガンガン上げていく展開は考えづらいと考えておりますので、これからユーロ共々ドルも上げていくのか、それとも再びユーロが下落するのか注視していきたいと思います。

だって、欧州債務問題にある程度の進展が見えたとしても、欧州経済がガタガタな事に変わりないのですから、上昇する余地がそれほどあるのだろうか?



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