勝手に相場観


2012.10.15  買収による米進出でソフトバンクはどうなる?

昨日一昨日は更新サボってキッチリガッツリ休んだので、その反動もあってあまりの仕事のかったるさに、微妙に含み損だった富士通と住友化学に「一時的にもで上げてくれて約定されたらラッキー♪」…的な売り注文を出す事も忘れておりましたが、仕事から帰って値を確認したら…

■富士通  285円買い 本日終値290円
■住友化学 195円買い 本日終値198円

どちらも微妙ながら含み益に変わっていた。

これはアレか?
とうとう私はスーパー投資家に覚醒してしまった?
ウォーレン・バフェットはもはや射程圏内?

え? 何? 含み損もっこりの川崎重工業はどうしたかって?

■川崎重工業 219円買い 本日終値159円

…さよなら、ウォーレン・バフェット…

さて、今日も前回に引き続きソフトバンクの話題を。

前回(12日)にソフトバンクの486円、16.86%の大幅下落を取り上げましたが、今日も下落は止まらず127円安で引けました。

この原因は当然米携帯電話3位のスプリント・ネクステルの買収検討によるものですが、今日の取引を終えてから正式に買収を発表しました。
以下ロイターから抜粋↓

ソフトバンク(9984.T: 株価, ニュース, レポート)は15日、米携帯電話3位のスプリント・ネクステル(S.N: 株価, 企業情報, レポート)を買収すると正式に発表した。約201億ドル(1兆5709億円)でスプリント株70%を取得し、米国市場に進出する。

買収によりソフトバンクのグループ契約数は9600万件に膨らみ、米2位のベライゾン(VZ.N: 株価, 企業情報, レポート)にほぼ並ぶ。ソフトバンクによると、グループ全体の携帯電話事業の売上高は世界3位になるという。

現在日本1位のNTTDocomoの契約件数が6100万件ですから、今回の買収によってNTTDocomoを一気に抜きさり世界3位に躍り出るとの事。

なにやらスゴイ事態になっていますが、株価を見ても分かる通り市場での見方は厳しく、先日米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がソフトバンクの格下げを示唆していましたが、本日ムーディーズ・ジャパンが同じく引き下げの方向で見直すと報道がありました。

ムーディーズ・ジャパンは15日、ソフトバンク(9984.T: 株価, ニュース, レポート)の発行体格付けBaa3を引き下げ方向で見直すと発表した。米携帯電話大手スプリント・ネクステル(S.N: 株価, 企業情報, レポート)の買収で発生する201億ドルの負債と、スプリントの有利子負債213億ドルが、ソフトバンクの財務に影響を与えるためという。

実はこの前にもUBS証券がソフトバンク(9984)の投資判断を「Buy」→「Neutral」に、目標株価を3,570円→2,350円に引き下げており、今日の下落はこの引き下げによってもたらされたという見方が広がっています。

一番気になるのは「今後ソフトバンクはどうなるのか?」という点で、この買収によってアメリカに進出し成功を収めればソフトバンクの株価はもっともっと上がるでしょうし、そもそもつい最近まで3000円をゆうに超えていた株価が現在2300円程度ですから、考えようによっては良い買い時とも言えます。

ただし忘れてはならないのは「市場は完全にダメ出ししている」という点で、日本の企業がアメリカで成功を収めるのは大変だというのは誰しもが理解していると思います。

あえてポジティブな面を探すとすれば、この既存のアメリカの通信会社を買収してアメリカの携帯事業に参入するという手法は、かつてソフトバンクがボーダフォンを買収して携帯電話事業に参入した手法と同じであり、この時の買収額は1兆7500億円と言われていますから、この辺も共通点でしょうか。

ただ日本で成功してアメリカに進出し成功した企業は少ないですが、撤退を余儀なくされた企業は腐るほどあり、可能性という面で見ればやはり厳しいと言わざるを得ない。

しかも買収するスプリント・ネクステルは赤字を抱える企業でありマイナスからのスタートとなりますからなお厳しく、共倒れの可能性も十分に考えられます。

身の丈に合わない拡大路線ほど危険なものはない。

孫さん的には勝算があるのかもしれませんが、投資対象として見れば現段階での投資は危険と言わざるを得ない…が、仮にソフトバンクがアメリカでも成功を収めればリターンも大きいでしょうから、夢を見るつもりで数年単位の保有ならありかもしれませんね。



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