勝手に相場観


2012.11.06  自動車メーカーの中間決算と通期業績予想

さて、今日は日産自動車の中間決算と業績予想が発表されましたので、昨日書いたとおり自動車メーカーの12年4〜9月期の中間決算と通期業績予想(共に純利益)を純利益の多い順から載せます。

2012年11月 自動車メーカーの中間決算と業績予想

やっと日産の決算が発表になって「よし! これで表が作れる!」と急いで作っていたら…スズキの中間決算の発表が11月9日だったよ…

スズキに関しては発表になったらこの記事に書き加えますぅ〜…
11月9日、スズキの決算を書き加えました。

通期の業績を上方修正したのはトヨタ自動車と富士重工業の2社だけで、多くは据え置き、または下方修正となっており、日本の尖閣諸島国有化による中国での不買運動と円高などが影響したとされています。

不思議なのは三菱自動車で、2四半期ですでに300億円の黒字が出ているのに通期の最終利益は130億円予想を据え置いており、通期の売上高を1500億円下方修正した影響なのか、それとも何かしらの損失を計上する予定なのかな?

マツダは予想通りかなりの苦戦を強いられていますが、どうにか黒字は確保しており、株価も多少持ち直してきています。

今月1日に掲載した電機メーカーの業績は大手8社のうち4社が赤字で、特にシャープとパナソニックは桁違いの赤字で散々なものでしたが、今回の自動車メーカーの中間決算ではすべてのメーカーで黒字を出しており、自動車と電機という日本の基幹産業で明暗が分かれた格好。

リーマンショック前のドル円120円超、ユーロ円170円という水準から、ドル円80円、ユーロ円100円という水準にまで円高が進んだにも関わらず、企業努力により黒字を出せる日本の自動車メーカーというのはやはりスゴイと思います。

ただ、日本国内では自動車購入を後押ししてきたエコカー補助金が終了し、頼みの中国では尖閣諸島国有化により日本車の不買運動が広がり、欧州は言わずもがなで、世界経済は減速が鮮明になってきている。

リーマンショックを経て体力を付けた自動車業界も、現在の世界の情勢を見るに磐石とは言えませんが、最近は少しずつ円安に動いており、このままある程度円安に振れれば、多少世界経済が減速しても十分に利益を確保できるでしょう。

しかし、ほんの数年前まで世界でブランドを確立し大きな利益を上げていた日本の電機メーカーの凋落を見るに、最近急速に台頭してきた韓国や中国の自動車メーカーは侮れず、驕ればあっという間にシェアを奪われる可能性があります。

個人的に日本車には「技術力はあるのに突き抜けたデザイン力やパッケージングに乏しく、平凡で面白みのない車しか造れない」というイメージがありますが、それこそが日本車の質実剛健さを物語っているのかもしれません。

電気自動車の普及に伴い、「エンジン」という専門的な技術の塊である内燃機関は徐々に廃れ、電機メーカーはもちろんベンチャー企業などが参入しやすくなる事によって既存の自動車メーカーは窮地に陥るのではないか…という見方もありますが、日本の基幹産業である自動車メーカーには頑張ってほしいですね。



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