勝手に相場観

2018.05.31  伊政局不安後退し株価急騰も楽観は禁物

急落、そして急騰とめまぐるしいな。

イタリアの政局不安から29日のダウ工業株30種平均(NYダウ)は391ドル安と急落。それを受けて昨日30日の日経平均株価も339円安と大幅に下落しました。

しかし、30日はイタリアの政局不安が和らいだとしてNYダウは306ドル高と、ほぼ行って来いの展開。それを受けて今日の日経平均株価の終値は前日比183円高の22,201円。

29日に購入を見送った私の判断は正しかったが、急落した30日も「こりゃもう少し下がりそうだな」とスルーしたのは失敗だったらしい。

もちろん今日も買おうか買うまいか迷った。三井化学や信越化学工業など化学系に狙いを定めるも、一時3%を超えていた米の長期金利が2.85%程度まで下落していたこと、それに追随して円高になる可能性を考慮し結局今日もスルー。

そんな私の予想とは裏腹に現在のドル円は109円手前まで円安進行しており、上昇に取り残される可能性が高くなってきましたよ。

ただね、気になる点はもうひとつあったの。

昨日米で発表された1QのGDPや個人消費、ADP民間雇用者数はすべて市場予想を下回る結果に。ADP民間雇用者数は前回分も下方修正されるなど弱さが目立ちました。

昨日の米株価急騰は、これらの指標が弱かった結果利上げペースが早まることに対する懸念が後退したという理由もあるのではないかと。

明日に発表される米雇用統計が仮にこの流れを引き継ぎ、非農業部門雇用者数や平均時給が市場予想を下回るとすれば、利上げ観測の後退によりさらなる円高になる可能性もあります。

昨日の米市場や今日の日本市場こそ大幅反発したものの、これがここ数日続く下落の底打ちを告げているとは限らないことに留意しておくべきかと。

日経平均株価の急騰は望めない

今日の日経平均株価は前日比183円高と大きく上昇しました。しかし昨日339円下げていることを考えると必ずしも急騰とはいえない状況。

イタリアの政局に対する懸念は後退したかもしれませんが、米朝首脳会談や米中貿易摩擦など問題は山積。まだまだ安心感が広がるような状況ではないのかなと。

それはテクニカルにも現れています。

日経平均株価窓埋めで反転か?

心理的な支持線と思われていた25日移動平均線を先週半ばに下抜き、昨日は75日線を試す展開に。結果的には75日線を支持線とする形で反発。だからといって22,600円付近に存在する25日線を上抜けるほどのパワーがあるとは思えない。

また、今日の上昇で昨日の急落で空けた窓を綺麗に埋めている点も気になる。窓埋め後の反転という可能性も考慮しておくべきかもしれません。

米長期金利が盛り上がらない現状では更なる円安になることは考えづらく、利上げ観測の後退などにより米株価が上昇したとしても日経平均株価の戻りは22,600円付近までではないかと見ています。

もちろん明日以降再び下落する可能性もあります。

とりあえずは明日の雇用統計に注目。そして結局は6月12日に開催されそうな米朝首脳会談に対する警戒もしておいたほうがいいかも。

米との会談を熱望している金正恩委員長を見るに、相場に悪影響を与えるような決裂は考えにくい気もしますけどね。その前後には乱高下するも、階段が終わった後は株価やドルの急騰…という流れかな?

ただし、もっと短期的な視点で見れば予断は許さないかと。もし再び下落するような展開になれば、適当なところで拾っておきたいところ。



あわせて読みたい関連記事



カテゴリ一覧

総ページビュー
ユニークアクセス