勝手に相場観

2018.06.19  貿易戦争の激化や大阪北部地震で急落

米の通商問題によって市場心理が冷やされていたところに、追い打ちをかけるように発生した大阪北部の震災により日本株は全面安の様相を呈しています。今日の日経平均株価の終値は前日より401円安い22,278円。

ただ、相場関連のニュースに目を向けると地震の影響について言及している報道は少なく、米中の貿易摩擦激化による円高株安だと結論付けています。なんかね、今日は不気味なほど地震をスルーしているのよね。まるで「今回の下落に大阪地震は一切関係ない」と言わんばかりに。

東日本大震災の時も熊本地震の時も一時的に相場は急落しているが…まあ、NYダウ先物やドルの下落に関しては地震とあまり関係がないのも確かだろうが…

なにはともあれ株価やドルが急落している状況に変わりなはい。

現時点で米ドル円相場は109円台半ば、NYダウ先物も前日比300ドルほど安くなっています。上海総合指数は3%超の下落をするなど、世界同時株安の様相を呈してきている感が。

私の含み損もあっという間に10万円ですよ。とりあえず様子を見ているが、元本割れが現実味を帯びてくれば損切りも視野に入れるわ。

問題はこの状況がいつまで続くのかという点。地震の影響に関してはそれほど長くは続かないと見られるものの米中の通商問題は長引きそう。

これまで米は鉄鋼・アルミニウムに対する追加関税や、中国の知的財産権侵害に対する500億ドル(約5.5兆円)規模の関税を課すと発表していましたが、今度は2000億ドル(約22兆円)相当の追加関税を中国に課すよう指示したらしい。

そうなってくると中国に更なる報復の動きが出てくるでしょうし、米の貿易赤字額第3位である日本へのさらなる締め付けも現実味を帯びてきます。

改善するどころか悪化の一途を辿る米の通商問題。トランプが大統領である以上、もはやどうにもならないのかも。

良くも悪くも紳士的だったオバマ大統領が懐かしい。黒人系のオバマ大統領が紳士的で、白人のトランプ大統領が横暴の限りを尽くす…人種問題はナイーブだから明言は避けるが、なんかこう…アレだよね。

日経平均株価はダブルトップ視野に

日経平均株価に関して、これまで何度かダブルトップについて言及はしたものの、14日にも書いたように「さすがにネックライン割れは考えられないだろう」と感じていました。先週までは。

しかし昨日今日の急落でそれが現実味を帯びてきましたよ。

現実味を帯びるダブルトップ

支持線になると期待されていた25日移動平均線をあっさりと下抜き、75日線200日線に接近。ダブルトップのネックラインとなる22,000円付近が視野に入ってきています。厳密には5月30日の安値21,931円ということになるか。

もし今日の米市場で大幅な株安ドル安が進むとすれば、明日にもこのネックラインを試す展開になるかもしれません。

…そうなったら私の住友化学や住友重機械工業はサヨナラかも…

米の中国に対する2000億ドル規模の追加関税に対し、中国がどういった動きをするかで今後の展開が決まってきそう。まあ、キンペーが弱腰になるとは思えないから、こじれる可能性が高いんだろうな。

これで中国バブルが崩壊でもした日には…日本人感情としては「ざまぁ」で済むが、世界経済には甚大な悪影響を及ぼすのは必至。

新興国などの経済悪化は回りまわって米経済に影を落とすのは目に見えているんですけどね。トランプ大統領はまだしも、その側近たちはそれが理解できないほど頭悪いとは思えないが…

ま、私たちができることなど皆無なので、見守る以外に方法はないんですけどね。

地震予測の是非

今回の大阪北部地震を受けて改めて露呈したのが地震予測の難しさ。

地震予測を見ると大阪が今後30年で震度6弱以上の地震に見舞われる確率は50%程度とされていました。しかしそれは遠からず起きると予測される南海トラフを震源とする地震を睨んでのもの。

実際、今回の震源とされる「有馬―高槻断層帯」でM7.5以上の地震が発生する確率は、今後30年で0〜0.03%と見られていました。まあ今回の地震のマグニチュードは6.1ですから、これには該当しないといえばそれまでですけどね。

また、2016年に起きた熊本地震においても、震源となった断層帯が今後30年で大きな地震を発生させる確率は0〜0.9%とされていました。

こういった地震予測を出すことで注意喚起したいという考えは理解できます。現段階では確度が低くても、データを積み重ね今後それを高めていけばいいというのも分かる。

にしても的外れ感がハンパない。

まったくあてにならない予測を出すことによって余計な危機感や慢心を生み出すくらいなら、もう少し精度が高まるまで「日本全国安心できる地域はありません。常日頃から地震に備えを」で統一したほうがよっぽど良い気もします。

いや、分かるんだよ。こういった具体的な確率を研究することが今後に活かされるというのは。ただ、もうちょっと精度が出てから発表するべきなんじゃないかと。

気象庁自ら「予測は困難」というくらいなら、「このあたりは確率低いから安心だね」という人間を生み出しかねないデータの公表は控えるべきな気がします。あくまでも個人的な意見だから反論の余地は十分あるだろうけどな。

私自身、東日本大震災の時は海に面した大洗町のアウトレットにいて、この世の終わりのような揺れと地面から黒い水が湧き出る液状化を目の当たりにしました。地震後すぐに発ったから津波の被害は免れたが。

それだけに今回の大阪北部地震は他人ごとではない。私が住んでいる茨城県南部は今後30年間で大きな地震が起きる確率が非常に高い地域ですしね。

地震をなくすのは不可能。予測や余地も困難。であれば余計な危機感や安心感を煽らずに、日本人全体が過不足ない共通した危機感を持つような啓蒙活動をした方がいいんじゃないかと。



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