押し目待ちに押し目なし
「押し目待ちに押し目なし」とは右の色々悲惨な自作絵のように、上昇相場において一時的な下げである押し目を待って買おうと思っていても、そう都合よく押し目はやってこないという意味。
どの程度の押し目を期待しているかにもよりますが、投資の基本は「順張り」なので、上昇相場には多くの投資家が乗っかってきて思うように下がらずどんどん値が上がっていくことも多く、押し目を待ちでチャンスを逃す事もしばしば。
そしてある程度大きな下落があり「押し目だっ!!」と飛びつくと上昇相場は終わっていた…なんて事がよくあるから困りもの。
ただ上昇一辺倒の時に買うのは確かに恐く、私の経験上…
■押し目を待つと下がらない
■押し目を待たずに買うと、すぐに押し目がくる
「もしかしたら私は巨大な株式市場をも動かすほどの影響力を持つ押し目メイカー(?)なのでは?」と錯覚を起こすほどの凄腕っぷり。
確かに保有銘柄が無い状態でガンガン上げていかれると損した気分になりますが、個人投資家の投資スタンスは「負けない事」を最重要にするべきだと私は考えており、「買えなくて損をした」と思うのではなく「少なくとも損はせずに済んだ」と考えるように心がけていますけど無理。
だってやっぱ悔しいじゃん
…なんか身も蓋も無くなってしまいましたが、押し目を待つ場合は押し目と下降トレンドへの転換を間違えないように、押し目を待たない場合は高値で掴まないためにも各種テクニカル分析などをしっかり用いる事が重要です。
ちなみに似たような格言に「戻り待ちに戻りなし」というものもあるので、興味がある方は覗いてみて下さい。
まとめ
■押し目は都合よく来てくれない
■押し目だと思って買ったら上昇相場終わってた
■「私の買いが上昇相場を終わらせたゼ!」とかアホで壮大な勘違いをしない
あわせて読みたい関連記事
信用取引は現物取引に比べ圧倒的に安い手数料が魅力のひとつです。しかし毎日金利や貸株料がかかるというデメリットもあり、「何日くらい保有すると現物より高くつくんだろう?」と考えたことはありませんか?その疑問に応えるべくいくつかのパターンで計算してみました…続きを読む
いざ投資をはじめようとした時「株にするかFXにするか」で迷う人は多いと思います。FXと株式投資どちらが儲かるかは人によって、もしくは投資法によって変わりますが、これらの特徴やメリットデメリットを詳しく解説しますので今後の投資に活かしてください…続きを読む
株価というのは良い材料が出れば上がり、悪い材料が出れば下がるとされています。しかし実際は全体の地合いやトレンドがものをいい、どんなに業績が良くても地合いが悪かったりトレンドが下降気味だったら株価は下がり、逆に業績が悪くても地合いが良ければ株価が上がる…続きを読む
株主優待をリスクなく貰う方法としていわゆる「優待タダ取り」というものがあります。厳密には手数料や貸株料がかかるためタダにはならないものの、銘柄を選べばかなりお得になります。しかし色々と注意点やデメリットもありますので損をしないための具体的な説明をしていきます…続きを読む
信用取引の場合2013年1月から差金決済が解禁され同一資金でいくらでも取引できるようになりましたが、現物取引の場合は差金決済が禁止されており同日中の同一資金による同一銘柄の取引は1往復までしか行えません。分かりやすく詳しい仕組みを見てみましょう…続きを読む
委託証拠金が不足し追証が発生しつつも、それを無視し期限を過ぎてしまったらどうなるのか?私自身が経験した追証から建玉を損切りしたものの結局信用取引を停止され、その後信用取引口座継続の意思確認を経て信用口座が復活した経緯を書きます…続きを読む
割安感を測る指標としてPER(株価収益率)は投資判断でよく用いられ、一般的に数字が低ければ「割安」とされますが、“マイナス”のPERはどうなのでしょうか?これは前期や今期予想などが赤字の場合に見られ、指標として意味を成しませんがV字回復への期待を込めて買うという方法も…続きを読む
株式投資とギャンブルの違いは胴元がいるかどうかもそうですが、やった後に何も残らないギャンブルと違い投資を始めると経済に敏感になり、結果経済の勉強になりますし、世界の人々が集う市場に参加するというのは閉鎖的なギャンブルの世界とは全く別物です…続きを読む