順張りで流れに乗ろう
株を売買するタイミングは様々あり、個人のカンに頼った適当な売買の仕方からテクニカル分析を駆使し売買タイミングを緻密に計るようなやり方まで色々ですが、基本的かつ単純なものに「順張り」と「逆張り」があり、ここでは順張りについて書いていきます。
右図を見てもらいたいのですが、黒い線が値動き表しており、緑の○枠がいわゆる順張りのポイントになります。
パッと見ても分かる通り株価が下落局面から反転し上昇を始めた所で買っています。
この「上昇を確認してから買う」というのが正に順張りです。
つまり「上昇の波に乗る」という事であり、とても理にかなっていると言えるのですが、上昇を確認してから買うという事は多少の出遅れ感は拭えず、株価の底を拾う事は事実上不可能になります。
確かに順張りで底を拾うのはほぼ不可能ですが、有名な株の格言に「頭と尻尾はくれてやれ」というものがあり、要は「狙って底値で買う事と、狙って天井で売る事は不可能に近いから神経質になるな」というもので、順張りはまさにその格言を地で行く投資法と言えるでしょう。
順張りは上昇トレンドに乗っかって売買する訳ですが、気を付けて欲しいのは見るチャートのスパンによってトレンドは変わるという点です。
どういう事かというと、3ヶ月、半年などの比較的短いチャートを見ると上昇トレンドですが、1年、3年などの比較的長いチャートを見ると下降トレンドだった…なんて事がよくあるのです。
…というか、2011年10月現在3年、5年のチャートを見るとほとんどの銘柄が下降トレンド。
ただそんな事を言っていてはいつまで経っても売買できないので、自分が使うチャートのスパンをあらかじめちゃんと決めておきましょう。
「今回は半年」「じゃあ今回は1年」ではブレまくって分析もクソもないからです。
一般的に順張りは短期売買、逆張りは中長期投資に向いていると言われています。
ですから順張りに使うチャートは半年ほどが現実的でしょう。
金融機関などのプロの投資家などは基本的に順張りでの取引が多く、そういった面を考えれば安定した成績を収めやすい投資法と言えるのでしょう。
もちろんただ順張りすればいい訳ではなく、しっかりとした知識と判断が必要なのは言うまでもありません。
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