指値注文と成行注文
証券会社に口座を開設し、お金も振り込んで、これから正に売買を始めようという方の為に注文の基本中の基本である「指値(さしね)注文」と「成行(なりゆき)注文」について書いていきましょう。
簡単に言ってしまうと「指値」は値段を指定して売買する方法で、「成行」は今現在すぐに注文が成立する値段で売買する方法です。
右の図で説明しますと、この状態で成行で買い注文を出すと100円で買う事になり、成行の売り注文だと99円で売る事になります。
じゃあ「少しでも安く買いたいから99円で指値注文」にするとどうなるでしょうか?
今現在99円に買い注文が47000株入っている訳ですが、ここに“並ぶ”事になります。
どういう事かというと、株価とは直近の売買成立値が今現在の株価として反映されるのですが、株価が99円になっても自分より先に出た買い注文が捌けないと自分の注文は成立しません。
指値注文は注文が出た順に成立する事を覚えておきましょう。
一方成行注文はどうでしょう?
成行注文も先に出したほうが優先されますが、それはあくまでも成行注文同士での話で、仮に誰かの指値注文の後に自分が成行注文を出したらどうなるでしょう?
これは後から出した自分の成行注文が優先されます。
株取引のルールで「成行優先」と決まっているのです。
ストップ高やストップ安状態でもない限り成行注文は即座に成立すると考えてよいでしょう。
ただ成行注文とは言い換えれば「いくらでもいいから買いますよ」という注文方法である事を忘れてはいけません。
仮に今の株価が99円だとして、「最低でも100円か101円で買えるだろう」と成行注文を出したとします。
しかし、もし自分の成行注文より一足早く大口の成行注文が入ってしまうと、その成行注文成立後に自分の成行注文が成立する事になり、予想外に高い値で売買する羽目に…
もちろん逆に予想以上に安く買えたりする場合もあるのですが、どちらにしても計算外の事が起きるという点で大きなマイナスといえます。
どうしてもすぐに手放したいとか、今すぐに買いたいといった場合以外、普段の注文方法は指値注文にしておくほうがベターでしょう。
売買が成立してもしなくても自分の納得した値で注文した方が後々後悔が少ないでしょう。
焦ったってロクな事ないですよ、きっと。
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