逆指値注文の活用:買い
さて、前回の項目「逆指値注文の活用:売り」を見た方は、きっと逆指値の売りの重要性を分かって頂けたと思いますが、ここでは逆指値の買いについて書いて行きます。
逆指値売りでも書きましたが、今や逆指値はスタンダードな注文方法として定着しておりますが、実際使われている逆指値のほとんどは“売り”でしょう。
私も正直「ロスカット(損切り)」や「利益確定」の為の売り注文しか出した事がありません。
ならばなぜ逆指値に買い注文が存在するのでしょうか?
逆指値における買いとは「ここまで値段が上がったら買いますよ」という事で、普通“買い”は安ければ安いほど良い訳で、値段が上がったら買うというのは単純に考えると矛盾を感じざるを得ません。
その一見意味の無いように見える逆指値の買いですが、証券会社のサイトなどを見てみると、ちゃんと買いの使い道やメリットを説明しています。
それに深く関わってくるキーワードが「順張り」と「トレンド」なのです。
「順張り」と「トレンド」の詳しい説明は各ページで書いていますのでとりあえず置いておいて、簡単に言ってしまうと「順張り」は“上昇している時は流れに乗って買う”という投資法で、「トレンド」とは上昇局面、下落局面などの株価の大きな流れの事です。
そういった上昇トレンドでの順張りでも特に重要になってくるものの一つに右図のような“ゴールデンクロス”があります。
ゴールデンクロスとは短期移動平均線が長期移動平均線を上抜ける事を指し、上昇のサインと言われています。
ゴールデンクロスに限らずチャート上で「このラインを超えたら上昇力が強まるだろう」という場面は様々あります。
つまり逆指値の買い注文は“上昇力が強まりそうなラインを超えたら即座にかつ自動的に買う”というような使い方が出来るのです。
従来の指値や成行による買い注文は今現在の値で即座に買うか、今現在の値より下で待ち構える事しか出来なかったのですが、逆指値は“今現在の値より上で待ち構える”訳です。
…と、ここまでは証券会社の言い分や、自分的に考えうる逆指値買いの使い道なのですが…
ここから本音を少々。
一般的に逆指値と言えばストップロス(損切り)や利益確定に効果を発揮する「売り」を指す場合が多いでしょう。
というか、正直逆指値の「買い」を活用している人がどれだけいるのでしょうか?
実際私も「売り」には相当お世話になっていますが「買い」は一度も使ったことがありません。
まあヘッポコ投資家の私の意見などあてにはなりませんが、私の周りの個人投資家の方に聞いても「買い」を使ったことのある方はいませんでした。
もしかしたらみんなイマイチ使いこなせてないだけで、実は上手に使いこなすととても有効な投資法なのかもしれませんが…
自動売買などをする方にはいいのかな?
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