逆指値注文の活用:売り

一般的に株の注文方法というと指値注文と成行注文なのですが、数年前からその存在感を強めていった注文方法があります。
それが…

逆指値注文だっ!!

…いや、今や当たり前の注文方法なのですが、私が株を始めた頃にはまだ逆指値注文を取り扱っている証券会社は少なく「もっと色々な証券会社で逆指値が出来ればいいのに…」なんて考えていたものです。

それから私はしばらく株から離れてFX(外国為替証拠金取引)にウツツを抜かす訳ですが、株の証券会社と違いFXの業者では逆指値は当たり前だったのはある意味衝撃的でした。
で、1、2年後にまた株の世界に戻ってきたら、いつの間にか逆指値はスタンダードになっておりました…

…まあ私の下らない浦島話はどうでもいいとして、逆指値の仕組みと活用法を。

普通の指値注文は「この値段まで下がったら買い」もしくは「この値段まで上がったら売り」というものなのですが、 なんと逆指値は逆なのです(当たり前)
「この値段まで上がったら買い」もしくは「この値段まで下がったら売り」なのです。

普通に考えれば「高くなったら買って、安くなったら売る」という変な状況なのですが、これが実に様々な活用法があるのです。
その活用法の最たるもの…というか、このために逆指値は存在すると言っても過言ではない使い方が「ロスカット」と「利益確定」です。

ロスカットとはいわゆる損切りの事ですが、普通の指値注文や成行注文を使った損切りの場合と逆指値の損切りを比べてみましょう。

まず状況からですが、100円で買った株を90円になったら損切りすると決めたとします。
指値や成行の場合90円でキッチリ損切りするためには、株価が90円になった時点で売り注文を出さないといけません。

しかし通常の指値や成行の「売りの場合は上で待ち構える」という特性上リアルタイムで株価を見ていないと90円キッカリの損切り売り注文は出せない訳で、もし仕事などで値動きが見れない場合、引け後の株価は90円を大きく下回っている可能性もあります。

しかし逆指値の場合は売り注文は下で待ち構えるので、90円で逆指値注文を出しておけば、90円まで落ちた時点で自動的に売れるのです。

この「下で待ち構える」という特性を利用して最低限の利益確保にも有効です。
仮に100円で買った株が現在110円になっていたとして、ここから順調に上がっていけば良いのですが、下がってしまった時の事を考えて101円に逆指値を入れておけば最低限1円の値幅の利益は確定する訳です。

もし順調に115円、120円と株価が上がって行くようなら、逆指値もそれに従って105円、110円と切り上げて行けば下落時の利益もしっかり確保できる優れもの。

逆指値注文には他の注文同様“売り”と“買い”がありますが、おそらくほとんどの方は“売り”しか使っていないでしょう。
それほど逆指値注文における“売り”は重要であると言えます。

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