信用取引とは
株式投資の取引には大きく分けて現物取引と信用取引があります。
その一つ、信用取引とは一般的な現物取引とは違い、一定の保証金もしくは株式を証券会社に差し入れて、それを担保に取引を行う方法を指します。
買い方の場合証券会社からお金を借りて、売り方の場合証券会社から株を借りて売買します。
現物取引との大きな違いは「空売り」、つまり売りから始められる事。
これは制度信用取引に限られますが、上手に使えば取引のチャンスが広がり、下降トレンドの時でも利益を上げることが出来ます。
ただ最近では一般信用取引でも空売りを行える証券会社が出てきております。
他の大きなメリットは、まず現物取引より手数料が安い事です。
SBI証券を例に取って見ると、50~100万円の取引をした場合、現物なら片道525円の手数料が掛かるが信用取引だと388円とかなり割安。
他の特徴としては自分の資金の最大3倍の取引が出来る事でしょうか。
つまり自分の資金に対してよりハイリスクハイリターンな投資ができるという事なのですが、これはメリットともデメリットとも言えないですね。
対してデメリットももちろんあります。
買い方で融資を受ける場合毎日金利を取られ、売り方で株を借りた場合、毎日貸し株料を取られる事になり、確かに手数料は現物より安く済みますが中長期保有する場合は金利や貸し株料でそれ以上の出費になりがちだったりしますから注意が必要です。
あとは自分の資金の3倍の取引ができても売買の損益は直接委託保証金に反映され、自分の資金に対してより大きな利益を出せる可能性がある一方、
より大きな損失を被る可能性もあります。
他にも制度信用取引の場合信用期限というものがあり、最長でも6ヶ月以内に融資もしくは
貸し株を返済しないといけないので長期的にジックリとはいきません。
つまり信用取引は長期的な投資にはあまり向かず、デイトレードやスイングトレードなどの短期的な投機向きと言え、
腕のあるデイトレーダーなどには信用取引を駆使し資金を数十倍、数百倍にしている人もいる一方、信用取引のリスクの高さをモロに受け短期間で市場から撤退する人も後を絶ちません。
信用取引は諸刃の剣。
よく考えて利用しないとすぐに市場からの退場を余儀なくされる事も覚悟しておくべきでしょう。
事実私もそういう方を何人も見てきたから…
では次のページでは信用取引を行う投資家の中でも、その大半を占める制度信用取引と、少数派ではありますが制度信用取引にはないメリットがある一般信用取引について詳しく解説していきます。
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