日をまたいで持ち越すスイングトレードとは
スイングトレードとは短期トレードの一種で、一般的にスイングトレードとは“数日保有する投資法”という位置づけですが明確な規定はなく、数日~数週間程度の保有と理解していれば概ね問題はありません。
同じように短期トレードに分類されるデイトレードやスキャルピングとの大きな違いは日をまたいで保有するという事で、ここにメリットとデメリットが集約されていると言っても過言ではない。
最大のメリットはデイトレードなどに比べてより大きな値幅を取る事が可能な点で、例えばゴールデンクロス付近に買って上手く上昇の波に乗りつつ3、4日保有し、適度に上がった所で売り抜ければかなり大きな利益が出ます。
まあ口でそう言うのは簡単ですが、実際にそれが出来るか?
当然そう簡単には行かず、上記のようにゴールデンクロスで買って「さあこれからグイグイ上がるかな~」などと妄想を膨らませても実際は悲しい目に遭うのが関の山だったり…
それ以外の日をまたぐ事による特徴として、市場が閉まった後に発表されたりする好材料、悪材料に大きく左右される点が挙げられ、その材料は上方修正、下方修正、NYダウ、為替、消費者物価やGDPに代表される各種指標など多岐に渡り、それらをすべて予想しながら売買するなんて至難の業と言えます。
そういった材料が買った銘柄にとって有利なものならよいですが、不利なものであれば次の日以降大きく値下がりするリスクがあり、場合によってはしばらく戻ってこない可能性もありますから、塩漬け覚悟な場合以外は損切りラインは明確に設定しておくべきでしょう。
取引の多い短期売買で上記の様々な材料や指標を考慮するのは不可能ですから、スイングトレードではおのずとテクニカル分析を駆使しながら数日先までの値動きを予想し売買する事になるでしょう。
テクニカル分析には移動平均線を用いたものやトレンドライン、一目均衡表といった基本的なものから極めて複雑なものまで様々な種類がありますが、ひとつの分析法に頼るのではなくいくつかの分析法を用いて少しでも精度を上げましょう。
ただし、どれだけ高度なテクニカル分析を用いても、突発的なニュースや出来事での市場の変化までは読み取れない事も忘れないで下さい。
私も実際スイングトレードっぽく持ち越す事が多々ありますが、そんな日に限ってNYダウが暴落してみたり円高になったりで市場の動きが気になってしょうがない。
これって結構ストレスが溜まるので、こういった材料や他市場の動きに気を使いたくない方は、そういった事をあまり心配する必要の無いデイトレード、もしくは気長に構えられる中長期トレードをオススメします。
まとめると、兎にも角にもスイングトレードの特徴は「日をまたぐ」事に集約されており、短期的に大きく上昇する場面に上手く乗れれば一度の売買で大きな利益が上げられますが、取引終了後の世界的な市場の動きや指標の発表などに良くも悪くも大きく左右される可能性があり、悪いほうに転べば大きな損失を出すリスクも忘れないで下さい。
あと、デイトレードやスキャルピングのような一日完結の短期売買のように、取引時間中神経をすり減らす必要がないというのはメリットかな?
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