移動平均線の活用・分析1
数あるテクニカル分析の中でも移動平均線を用いたものは基本中の基本で、世界中多くの投資家に使われています。
特にローソク足を組み合わせたものは、どの株価チャートでも基本として使われます。
ここでは基本的にこの「移動平均線」と「ローソク足」を用いたもので説明します。
よく使われるチャートには1日の値動きをローソク足で表しチャートにした「日足」、1週間の値動きをローソク足で表した「週足」1月ごとの値動きを示した「月足」があります。
日足のチャートは1ヶ月~1年の期間のチャートで使われる事が多く、以下週足は1年~5年、月足は3年~となっています。
上図は「日足」のチャートです。
そしてこのチャートでは3本の移動平均線が使われており、下記の通り。
黄緑 5日移動平均線
赤 25日移動平均線
青 75日移動平均線
日足のチャートの場合、移動平均線は5日の短期移動平均線、25日、75日の長期移動平均線を用いることがほとんどで、多くの場合は3本ではなく5日と25日の2本、もしくは25日と75日の2本を用います。
一方「週足」になると13週の短期移動平均線、26週、52週の長期移動平均線となります。
それ以外にも1日のみの値動きをチャートにした「日中足」というものもあり、こちらは5分足が多く使われ、短期移動平均線は1時間、長期移動平均線は4時間を用いる事が多い。
以下、短期移動平均線を5日、長期移動平均線を25日として書いていきます。
長期移動平均線というのは25日間の平均終値を示しており、短期移動平均線が長期移動平均線から大きく離れると(乖離)買われすぎ、もしくは売られすぎという判断材料になります。
下図黄緑の○参照。
図のように短期移動平均線が長期移動平均線から大きく乖離すると、市場参加者は「売られ過ぎ」と判断し自律反発する場合が多くなる上、 それにに加え大きく売られる事で25日間の平均終値である長期移動平均線も下向きに下がってくるので、結果短期と長期の移動平均線は近付いていく事になります。
長期の平均終値から大きく離れれば、市場には「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」という心理が働き、平均値に戻ろうとするという事です。
そして長期移動平均線は「支持線」「抵抗線」という役割も担っています。
これも上図に記入しておりますが、現在の株価が長期移動平均線の上にある場合、長期移動平均線は下値支持線として機能し、株価が下にある場合は長期移動平均線が上値抵抗線として機能します。
この「支持線」と「抵抗線」は移動平均線以外の場面でも比較的使用頻度の高いものなので、気になる方は支持線と抵抗線をご覧下さい。
では次のページでは短期、長期移動平均線を用いたテクニカル分析で、避けては通れないゴールデンクロス、デッドクロスやトレンド等を解説していきます。
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